谷川翔が初優勝、村上茉愛は3連覇 体操全日本選手権個人総合

2018年4月29日 21:25

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 29日、東京体育館で体操の全日本選手権最終日の個人総合決勝が行われ、男子は谷川翔が初優勝し、女子は村上茉愛が3連覇を果たした。谷川は27日の予選は86.031点で2位であったが、この日の合計172.496点で優勝した。

 谷川は現在19歳で10代での優勝は内村航平以来10年ぶりの快挙であり、内村、白井に続く新星の登場として注目される。この日は最初の床運動を綺麗にまとめると続くあん馬で白井を抜いて1位に立ち、最後の鉄棒まで安定した演技を披露し切った。

 予選で1位だった白井健三が172.164点で2位、予選で5位と出遅れた内村航平は171.664点で3位に終わり11連覇はならなかった。今大会はドーハで行われる世界選手権選考会を兼ねているが、5月のNHK杯の成績も合わせることから内村にもチャンスは残っている。

 村上は27日の予選3種目目の平均台でバランスを崩すミスもあったが、床運動で逆転し56.032点で1位でのスタートだった。約2週間で3度目の個人総合をこなすハードスケジュールであったが、他を圧倒する演技を披露し合計112.398点で安定さを示した。最後は得意の床運動で予選に続き、H難度の大技シリバス(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)を決めた。

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