芸術と詐欺師を扱ったエピソードが秀逸!「コンフィデンスマンJP」3話レビュー

2018年4月26日 20:52

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■魅力多い「コンフィデンスマンJP」

 4月23日にフジの月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」第3話が放送された。今回のゲストは石黒賢となっており、またも大手俳優の出現に驚かされることとなった。さらに、今をときめく売れっ子女優の馬場ふみかも出演しており、見どころの多いエピソードとなった。

【前回は】豪華キャストと長澤まさみの入浴シーンが話題に!「コンフィデンスマンJP」2話レビュー

■ダー子でも騙せない強敵、出現!

 ボクちゃん(東出昌大)がたまたま行ったカフェにて、芸術家を目指す美大生のユキ(馬場ふみか)に出会う。彼女は初めて個展を開く予定となっていたが、プロデュースする吉カ崎善三(石黒賢)にいいように扱われて捨てられてしまう。

 その事実に怒りを感じたボクちゃんは、すぐリチャード(小日向文世)と2人だけで善三をだまそうとする。その努力もむなしく、すぐにダー子(長澤まさみ)にもばれてしまい、結局は3人で善三をだますことになる。ダー子はいつものように変装をしてから善三に近づき、贋作職人の伴友則(でんでん)の商品を売りつけようとする。

 しかし、この作戦はいとも簡単にばれてしまい、友則は刑務所に入ることになる。万事休すとなり、ダー子も一度は諦めそうになる。ボクちゃんも少しだけ心配してしまうも、お気に入りの卵が届くだけでいつものひょうきんなテンションに戻るダー子。しかし、その卵こそが善三攻略の鍵となっていく。

■ダー子の逆襲がはじまる!

 ダー子は作戦を変更し、まったくの素人を有名作家としてでっち上げることにした。善三が無名作家を有名作家にしたいという欲求に気付き、あえてまったく絵画に関係ない人を作り上げようと考えたのだ。必死に絵を作り上げたダー子たちは次々と無名の作家として善三にアピールし始めた。

 ダー子の作戦にまんまと引っかかった善三は、無名作家の絵を次々と買い付けていく。挙句の果てには「民家に隠していた」という設定の絵を3億円以上で買い付けてしまい、まんまとダー子たちに騙されることになる。お金を得たダー子たちは見事に逆襲を果たし、またいつものように楽しい生活に戻っていく。

 今回は「絵画」がテーマとなっており、絵・芸術の価値が何にあるのかをテーマに話が進んだ。「虚構性」を扱う芸術と詐欺師とのシナジーはよく、非常に見ごたえのある話になっていた。また、騙されたユキのもとをボクちゃんが再び訪れた際、彼女もまた男をだます「コンフィデンスマン」となっていたというオチがいい。

 「コンフィデンスマンJP」はフジ系列にて月曜21時から放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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