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シボレー・カマロ「産業革命の申し子」 どこをとってもアメリカンの香り 6.2L V8 432ps/5900 OHV
シボレー・カマロ・2019年モデル(画像: シボレーの発表資料より)[写真拡大]
現代では映画「トランスフォーマー」で注目されたカマロだが1967年に登場、半世紀ほど前のことだ。現代のシボレー・カマロは2.0L直4DOHC直噴ターボのエンジンを積むなど、洗練されたドライビングフィールと共に、生き残りをかけた取り組みを感じさせる。サイズも縮小し、アルミなどを多用して軽量化している。しかし、日本市場の様相では、貿易摩擦を解消できるほど多量に売れる車ではない。カマロには「アメリカファースト」でよいのかもしれない。
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1967年、シボレー・カマロが登場した当時は、フォード・マスタングの登場で「パーソナルカー」の分野が花開いた時期だった。今ではシボレー・カマロをスポーツカーと認識する向きも多いが、日本のトヨタ・セリカ、その後の日産2代目シルビアなどと同じ分野、いやいやその元祖である。
フォード・マスタングなどの登場は、オプションによって「自分だけの車を造る」との現代では当たり前の考え方を持ち込んだのだ。それは、皮肉なことに「フォード生産方式」から「トヨタ生産方式」に急速に変更していく流れを後押しすることになった。今ではトヨタ・TNGAなど製造業のすべてが取り組む「多種少量生産」となっている。当然ながら自動車であるので、「産業革命が生んだ子供たち」と言える存在だ。「産業革命の申し子」だ。
エクステリアは紛れもない「コークボトルライン」、つまり女性の横になった姿。半世紀前と変わりないデザインテーマだ。「力強いデザイン」とディーラーは称しているが、実はその姿は「女性の流れるような美しさ」をテーマとしているのだ。でも印象は「筋肉隆々」だろう。
インテリアは「スポーティー」と感じるものであろうか。また、3段に切り替えられるサスペンションなど、現代の標準的装備には対応している。2019年モデルには、最新のコネクティビティと運転支援システム(ADAS)を採用した。ネットとの接続もより発展し、新世代の装置を充実させた。
パワーユニットに6.2L V8 432ps/5900 OHVを採用するなど、そのコンセプトは「許されるなら、古き良きアメリカン」となっているのだろうか。8ATは2019年モデルでは10ATに変更になった。日本人にとっては、意外に素直なハンドリングと共に、「薄れていくアメリカンの香り」を懐かしむ車?と言えなくもない。650万円ほどの価格は、古き良きアメリカンを追い求める顧客には「リーズナブル」と感じるのだろう?(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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