「ベルゼブブ嬢のお気に召すままに」アニメ化が決定

2018年4月13日 22:20

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(c) matoba/SQUARE ENIX

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 月間少年ガンガンで大人気連載中のコミック「ベルゼブブ嬢のお気に召すまま」のアニメ化決定が、少年ガンガン5月号にて発表された。本記事では、作品の概要と見どころを解説する。

■舞台は魔界、登場人物は全員悪魔

 「ベルゼブブ嬢のお気に召すまま」は魔界を舞台として、実際に聖書にも記さているベルゼブブやアザゼルなどの悪魔を擬人化したキャラクターがメインとなっている。しかし、悪魔が登場する従来のファンタジー系作品のようにバトルやホラー要素は皆無で、本作では魔界の「日常」が描かれている。

 ショートストーリー形式で魔界の業務をこなしながら、仲間達とのふれあいや恋愛に興じる悪魔たちを緩やかに描いたラブコメ系作品となっている。作中における悪魔とは、人間たちを誘惑することを人間への試練とし、その内容を天界で地獄行き・天国行きをジャッジする材料として天界に報告することを生業とする、下請け会社的な立ち位置で、非常に独特な世界観である。

■「ベルゼブブ嬢のお気に召すまま」の見どころ

 ヒロインはタイトルにも記されている「ベルゼブブ」という悪魔である。聖書では蠅の王と呼ばれ、魔界でもナンバー2と称されるほどの凶悪な悪魔だ。

 しかし作中のベルゼブブは巨大な力を持つ、魔界のトップであるという点は同じだが、そのルックスは可愛らしく、手触りがもふもふしたものをこよなく愛するゆるふわ不思議系少女だ。魔界の雑多な業務をこなしながらも、そのマイペースぶりで周囲を翻弄。新任の矜持(秘書のようなもの)であるミュリンはそんな彼女に振り回され呆れながらも、つい世話を焼いてしまう。

 徐々に距離を詰めながら、お互いに惹かれるあっていく二人だが、お互いに恋愛に疎い性格なため3歩進んで2歩下がるを繰り返していく…

 読んでいるうちに悪魔であることを忘れてしまいそうになる程、純粋で可愛らしいカップルのベルゼブブとミュリンのラブコメ劇が本作の大きな魅力である。(記事:野崎 隆央・記事一覧を見る

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