ポプテピピック 第10話「銀座ホステス探偵」【感想コラム】

2018年3月22日 10:23

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ポプテピピック 第10話「銀座ホステス探偵」【感想コラム】

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 あっという間に年度末。学生も社会人も忙しくなってくる時期ですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?アニメ『 ポプテピピック 』はいよいよ10話となり、ゴールが見えてきたところですね。やっと終わると思う方もいれば、もう終わってしまうのかと思う方もいるでしょう。あなたはどっちですか?

 さて、今回の『 ポプテピピック 』はなかなか攻めた内容でしたね。パロディのレベルが非常に高く、アドリブも面白かったですね。一体どんな内容だったのでしょうか?早速、見てゆきましょう!

Contents
1 『かぐや姫の物語』より、作画に斉藤拓也氏が参戦!2 「ぽぷて~ん」、『ぷよぷよ』まみれの「POP TEAM 8bit」3 ミルキィホームズなAパート、『名探偵コ〇ン』なBパート4 推理・探偵・ミステリーのごちゃまぜパロディ5 名作たちのクロスオーバー!6 アニメ『ポプテピピック』第10話「銀座ホステス探偵」の感想

■『かぐや姫の物語』より、作画に斉藤拓也氏が参戦!


TVアニメ『 ポプテピピック 』第10話「銀座ホステス探偵」【感想コラム】

画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

 第10話のアバンでは、水彩画のような独特のタッチで描かれたアニメを見ることができましたね。その内容や出てきたキャラクター「竹書房彦摩呂」はどこか既視感を覚える、というか『水〇黄門』に出てくる名キャラクターに酷似していました。

 水彩画のようなタッチにも見覚えがありますね。2013年に公開されたアニメ映画『かぐや姫の物語』です。あの独特なタッチの絵柄が『ポプテピピック』で再現されていました。というのも、今回、アバンを担当したのは『かぐや姫の物語』の作画にも携わっていた斉藤拓也氏ですから。本人がTwitterで参加したことを発表していました。

ポプテピピック10話。冒頭の竹書房彦摩呂の作画を担当致しました。楽しかった!ご視聴ありがとうございました! #ポプテピピック

 — さいとうたくや (@yasai10) 2018年3月10日

  久しぶりにあの水彩画タッチを見ましたが、独特な世界観とどこか引き込まれるキャラクターの動きが素晴らしいですね。ただ、草の陰から出てきたポプ子の作画はいつも通りでしたけどね。

■「ぽぷて~ん」、『ぷよぷよ』まみれの「POP TEAM 8bit」


 今回のゲームパートは落ちモノパズルゲームの名作『ぷよぷよ』のパロディでしたね。連鎖のときにキャラクターが言うセリフも『ぷよぷよ』っぽかったです。また、大連鎖になったときに発する「ぽぷて~ん」は、『ぷよぷよ』シリーズでは定番の魔法「ばよえ~ん」のパロディです。「ばよえ~ん」は、コンパイル時代の『ぷよぷよ』から登場するキャラクター・アルルや、コンパイルから『ぷよぷよ』の知的財産権を購入したセガから発売された『ぷよぷよフィーバー』に登場するキャラクター・アミティが使うことでおなじみですね。

 さらに、BGMは『ぷよぷよ通』に登場するBGM「すばやくてゴワイ」に酷似していました。微妙に音程が異なっていましたが、はっきり言ってほとんど一緒です。そして、そのあとには、『ぷよぷよフィーバー』以降に導入されたシステム「フィーバーモード」っぽい演出がされましたね。ただ、あの演出には『beatmania』っぽさも感じました。

 おそらく、パロディの全容は把握できていませんね。悔しいな…

■ミルキィホームズなAパート、『名探偵コ〇ン』なBパート


TVアニメ『 ポプテピピック 』第10話「銀座ホステス探偵」【感想コラム】

画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

 第10話でポプ子とピピ美を演じていた方もこれまたすごい方々でしたよ。Aパートではポプ子役を徳井青空さん、ピピ美役を三森すずこさんが演じられていました。この2人というと、『ラブライブ!』の矢澤にこ・園田海未が頭に浮かぶ人も多いかもしれません。ただ、今回のキャスト起用はおそらくミルキィホームズだと思います。後述しますが、今回は「探偵」なんで…

 Bパートではポプ子役を小山力也さん、ピピ美役を高木渉さんが演じられていましたね。この2人も「探偵」ですね。こちらも後述しますが、Bパートはいろいろあって『名探偵コ〇ン』になりますからね。小五郎のおっちゃんと高木刑事ですから、まあ多少はね…

■推理・探偵・ミステリーのごちゃまぜパロディ


 さて、第10話の目玉は、なんと言ってもスペースネコカンパニーが作った「POP TEAM STORY」ですよね。今回は推理・探偵・ミステリーのごちゃまぜパロディが展開されていました。

 まず、冒頭から『火曜サスペンス劇場』にありがちな殺害シーンと例のBGM。そして、2時間サスペンスドラマ定番の「なんか知らんけど事件現場になる温泉旅館に来ている探偵(主人公)」も再現されていましたね。どうして探偵が行く場所では人が死ぬんでしょうね?

 そして、今回の問題案件が登場します。聞き覚えのある声の警部、その名も日暮警部。ちなみに、演じているのは茶風林さんです。

 日暮、茶風林さん、警部。これはアウトではなかろうか?

 どう見てもサンデーで連載されている名探偵マンガのキャラクターですよね。声も似ているとかではなく、本人ですし、これはやっちまったんじゃないですか?

 そのアウトさ加減に拍車をかけるポプ子とピピ美の発言が多いったらありゃしません。Aパートではポプ子が「真実はいつもォー!」とがなったり、「あれれー?」ととぼける素振りを見せたりしていましたね。どう考えても、クスリを飲まされて子どもになった彼のセリフです。

 Bパートはさらにひどかったですよ。ポプ子とピピ美を演じる2人が本家に出演していることもあって、メタ発言が多かったですね。日暮警部が話している最中に、「日暮だって」「いいんですか?」「日暮だってよw」「いいんですかw」「あの警部」「えぇ?」「日暮だってw」とアドリブで会話している小山さんと高木さんが面白かったです。ただ、茶風林さん演じる日暮警部のセリフはこれっぽちも耳に入ってきませんでしたが。

 それに限らず、Bパートの2人のアドリブはフルスロットルでした。ポプ子が「警部殿に報告だ!」と言うと、「あなたちょっと小五郎似よ」というピピ美。さらに、ピピ美から「真実はたぶん一つ」というセリフが飛び出します。極力作品名を隠して記事を書いていますが、それがアホらしくなるほどネタがぶち込まれていましたね。

 とりあえず、2人が楽しそうで何よりです。

■名作たちのクロスオーバー!


TVアニメ『 ポプテピピック 』第10話「銀座ホステス探偵」【感想コラム】

画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

 そんなごちゃまぜパロディパートですが、声優さんやセリフ以外にもひどい部分がたくさんありました。まず、サブタイトルで犯人のネタバレをしてしまっていますね。「若女将の犯した罪と罰」とあり、実際に女将が犯人でした。犯行現場にもダイイングメッセージとして「おかみ」という血文字が残されていました。

 さらに、「真実はいつも一つ!」でおなじみの探偵アニメで使われている扉のアイキャッチがそのまんま再現されたり、じっちゃんの名にかけている探偵マンガに使われる容疑者リストがそのまま使われたりと、探偵作品の無法地帯になっていましたね。

 そして、ラストシーンでは『火曜サスペンス劇場』の伝統である断崖絶壁のシーンが再現されていましたね。崖のシーンになるまでの顛末はすっ飛ばされていたので、「なんか知らんけど、みんな崖にいた」みたいな状況になっていました。まあ、本家もなんか知らないうちに事件の真相が明らかになって、気づいたときには崖なので似たようなものですかね(すっとぼけ)。

■アニメ『ポプテピピック』第10話「銀座ホステス探偵」の感想


TVアニメ『 ポプテピピック 』第10話「銀座ホステス探偵」【感想コラム】

画像引用元:© 大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

 今回は「探偵」という軸があり、その軸を中心としてキャスト、内容、パロディが作られているような感じでしたね。特にBパートはキャストのパワーが強すぎました。

 また、第10話のBパートはOPも様子が異なっていましたね。効果音マシマシでちょっと違う「POP TEAM EPIC」を聴くことができました。ただ、このやり口はアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』でやったやつですね。『ポプテピピック』と製作元が同じなので、まあこれはいいんじゃないですかね?

 アニメも残すところ2話となりましたが、来週はどのようなカオスを見せてくれるのでしょうね。

 次回も楽しみですね!

 ポプテピピック 週刊感想コラムのまとめ

(あにぶ編集部/タングステン)

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