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世界最大級ロケット「ファルコンへピー」打ち上げ成功 火星移住計画一歩前進か
2月7日、世界最大級ロケット「ファルコンヘビー」が打ち上げに成功した。
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打ち上げが行われたのは、アメリカのフロリダ州ケープカナベラルにあるアメリカ航空宇宙局(NASA)の発射場。40年前、月探査ミッションの拠点となった場所でもある。
打ち上げを行ったのは、アメリカのベンチャー企業スペースX。世界最高の企業家とも称される、イーロン・マスク氏が最高責任者(CEO)を務める会社である。
ロケットにはマスク氏が所有するテスラ製の赤いオープンカーと、宇宙服を着たマネキン人形を搭載している。計画では、数カ月ほどで火星近くの軌道まで運ぶことになっている。
ファルコンヘビーは全長70m、幅12mで、メインブースター1機、サイドに2機のロケットブースター(計27機のエンジン)が、500万ポンド以上の推進力を発生させ、約17トンの積載量を宇宙へと打ち上げることができる。世界でもっとも積載量が大きいロケットであり、他社が所有するロケットと比べても2倍の積載量である。
また、1回の打ち上げコストも他社のロケットが3億5,000万ドル(約380億円)に対し、ファルコンヘビーは9,000万ドル(約100億円)と試算している。これは打ち上げ時に使用する一段目のメインブースターと2本のロケットブースターが役目を終えると逆噴射して、地球に舞い戻る設計になっており、再利用が可能になることが大きなコストダウンに繋がっている。
打ち上げから約2分後に、2機のロケットブースターは地上への着陸が確認されている。メインブースターについては、海上の発射台に着陸する予定らしい。
スペースX社は、2024年(6年後)に火星へ有人宇宙船を送る計画を明らかにしており、今回のファルコンヘビーの打ち上げ成功は、その計画の第一歩となるだろう。
ただし『今回の打ち上げはあくまでもテストであり、情報収集が目的である』こともスペースXのホームページで明記されている。
マスク氏も『ファルコンヘビーは月や火星に人間を送る可能性を元に設計されたが、計画は変更となり、現在は宇宙への機器輸送に使用する』と発表している。(記事:和田光生・記事一覧を見る)
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