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2018年度のトレンド予測、お酒好きが注目する「高アル新ジャンル」
毎日の晩酌を楽しみにしている人も多いことだろう。中でもいま注目なのが新ジャンル、いわゆる第3のビールの高アルコール飲料が支持を集めている。メーカー各社は熱視線を注いでおり、高アルコール帯商品を続々と開発・発売している。生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研では、「高アル新ジャンル」をはじめとした缶入りの高アルコール飲料について、週に1回以上自宅でお酒を飲んでいる20~50代の男性500名を対象に調査を行った。
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いま注目を集める「高アル新ジャンル」とは一体どんな商品か?酒税法によるとビール系飲料は大きく分けると「ビール」「発泡酒」「新ジャンル」と3つのカテゴリーが存在する。原料や、製法によってそれぞれ名称が異なるのだが、ここで取り上げる新ジャンルとは、酒税法では「その他の醸造酒」あるいは「リキュール」に分類される酒類となる。ビール、発泡酒とも異なる原料・製法で作られたビール風味の発砲アルコール飲料だ。新ジャンルの中でも飲み応えがあるとして高アルコール帯商品が人気なのだ。2017年から徐々に注目されていたが、今年2018年は新商品やリニューアル品が続々登場予定となっており、新ジャンルは大きくヒットの予感が漂っているのだ。
トレンド総研のレポートに話を戻そう。まず「現在、缶入り高アルコール飲料が増えていると思うか?」と質問した。すると77%が「そう思う」と回答。また、同じく「人気を集めていると思う」と答えた人も65%と約7割にのぼっており、すでに多くの男性が、缶入り高アルコール飲料への注目度の高まりを実感しているようだ。
「缶入り高アルコール飲料を飲んだことがあるか?」という質問では、81%と大多数が「ある」と回答。さらに、飲用経験者のうち、29%が「よく飲んでいる」、46%が「何度か飲んだことがある」と答えており、お酒好きの間ではすでに定着しつつあるようだ。
消費トレンドに詳しい商品ジャーナリストの北村森氏によると「高アル新ジャンル」のヒットの理由だが、昨年6月に施行された改正酒税法によりビール類が値上がりしたことで、価格の安い新ジャンル自体への注目が集まっているが一つの要因という。
近年の生活者の消費マインドは「依然シビアな状態」が続いているという。プチプラ商品やファストファッションなども人気は衰えることなく、むしろ賢い消費としてみなされる傾向になっていると分析。ビールカテゴリーも同様で、“お得感”を求める動きは根強く、価格だけでなく、味わいや満足感を重視する傾向も強いという。そういった背景があり、「高アル新ジャンル」は多くの人々から支持を集めているようだ。
2018年には、「高アル新ジャンル」商品が各メーカーから新商品やリニューアル品が相次いで発売される。まさに群雄割拠の状態となっていくことだろう。今後は、価格をいかに抑えて消費者の満足を追求した商品が、高アル新ジャンル市場を制していくと考えられる。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る)
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