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アイスホッケースマイルジャパン 五輪への期待、メダルへの自信
来年2月、韓国で行われる平昌オリンピックへ向け、アイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」は24日から長野県・ビッグハットでロシア代表と対戦する。
今月6日の五輪出場メンバー決定後、18日までのフィンランド遠征を終え、年内最後の強化試合に挑む。
■遠征では全敗も確かな手応えを
フィンランドで行われたプレ・オリンピックカップではロシア、スウェーデン、ドイツ等、世界ランキング上位国と対戦、結果は4戦全敗に終わった日本代表。それでも3試合が1点差という結果を踏まえ、山中武司監督は「守りのシステムが上位国に通用する手ごたえを掴んだ」と悔しさの中にも自信を覗かせた。6日のメンバー発表記者会見でも、ディフェンス重視での選手選考だったと語っており、遠征での格上と接戦を演じたことは狙い通りの結果と捉えられる。
自国開催の1998年長野大会、そして、初めて予選を突破しての出場だった前回のソチ大会。何れもグループリーグ敗退と、オリンピックは日本女子アイスホッケーにとって世界との力の差を突き付けられた場となっている。初勝利を目指す平昌大会でも世界ランク上位と対戦が組まれており、厳しい戦いが予想される。
ただ、山中監督、そして選手たちは今回の目標としてはっきりと「メダル獲得」を掲げている。
■悔しさを胸に、最高の結果を
ソチ五輪からの4年間で着実にチーム力の底上げを図ってきたスマイルジャパン。その成果は今年2月の苫小牧での五輪最終予選では全勝での出場権獲得、札幌冬季アジア大会でも初の金メダルや、世界ランキングでも過去最高の7位にまで登り詰めるなど確かな結果として現れている。
キャプテンの大沢ちほは「ソチの悔しさを胸に4年間、頑張ってきた。全員ですべてをぶつける」と意欲を見せる。山中監督も「スピード、運動量、パスワークに磨きをかけ、メダル獲得を成し遂げたい」と、既に五輪初勝利のその先を見据えている。
フィンランド遠征では世界ランク5位のスウェーデンを相手にシュート数で上回るなど、試合展開でも上位と互角以上に渡り合う内容も残している。更なる守備の構築、そしてパワープレー時の決定力を含む攻撃面での上積みをどこまで伸ばしていけるかが残された時間での課題となるだろう。
24日から強豪ロシア代表と、さらには年明けにも欧州勢と最後の強化試合が行われる。アイスホッケー・スマイルジャパンは五輪へ向け、そして史上初のメダル獲得へ向けていよいよ最終ピリオドを迎える。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る)
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