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【新規上場(IPO)銘柄】カチタスは空家問題解消や地方活性化のテーマに乗る、中長期的な視点で下値確かめへ
カチタス<8919>(東1)は、12月12日に東京証券取引所市場第一部に上場した。「未来への扉を。『家に価値タス』ことを通じて、地域とお客様に。」という経営理念のもと、「安心・清潔・実用的」な中古住宅を提供すべく、地域に根差した全国123店舗(本年9月30日現在)において中古住宅を自ら調査して仕入れ、リフォームし、さらに販売までを一気通貫で行う中古住宅再生事業を主たる事業としている。同社グループは、地方都市の築年数の古い戸建住宅に強みを有する同社と、都市郊外部や地方都市部の築年数の浅い戸建住宅及びマンションに強みを有する連結子会社のリプライスの2社で構成されている。
同社は、中古住宅再生事業を通じて、新築住宅でも賃貸住宅でも単なる中古住宅でもない、「リフォーム済みの良質な中古住宅」という住宅における第四の選択肢を提供している。地方の空家を買取って再生するケースが多く、同社の事業成長は、全国的に問題となっている空家問題の解消や地方の活性化にも貢献。地域の不動産仲介会社との協力体制構築やテレビCMやラジオCMによる同社の認知度の向上を図ることにより、買取・仕入の増加を基盤とした事業規模の拡大を図っている。
今2018年3月期第2四半期業績実績は、売上高334億8200万円(前年同期比13.7%増)、営業利益34億6600万円(同87.1%増)、経常利益33億4100万円(同92.3%増)、純利益22億2400万円(同88.1%増)に着地。
今18年3月期業績予想は、売上高679億9800万円(前期比10.0%増)、営業利益70億3000万円(同40.0%増)、経常利益64億4300万円(同34.0%増)、純利益44億9000万円(同28.5%増)を見込む。上場で調達した資金は採用や人材育成に充てる。年間配当予想は、期末一括26円を予定している。
株価は、上場初日の12月12日に公開価格1640円を25円上回る1665円で初値をつけ、同日高値1950円と買われた後、同13日安値1760円と下げている。短期的には需給面から高値形成との感があるが、空家問題の解消や地方の活性化というテーマに乗り、ニトリとの業務提携による今後の成長余地から今期予想PER15倍台に割高感はない。中長期的な視点で下値がどこになるかじっくり確かめるところだろう。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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