ディスコ、ピジョン、鳥貴族など/本日の注目個別銘柄

2017年12月7日 16:03

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記事提供元:フィスコ


<2780> コメ兵 2435 +261急伸。11月の月次業績を発表している。11月の全社売上高は前年同月比14.5%増の32.16億円となっている。年末商戦が富裕層を中心として好調との報道が各所でされるなか、10月度(32.3%増)から2カ月連続での2桁増となったことで、業績期待が一段と高まる格好に。11月には、東海東京証券がレーティング「Outperform」継続で、目標株価を1860円から2660円に引き上げている。

<6366> 千代化建 740 -52大幅反落。SMBC日興証券は投資判断を「2」から「3」、目標株価も640円から610円に引き下げた。18.3期営業損益を147億円の黒字から95億円の赤字に、19.3期は105億円の黒字から47億円の黒字へと下方修正。Cameron LNGプロジェクトにおける300億円の追加費用を新たに織り込んだが、米国における労務費用は非常に高く、1年近く遅延すれば更なる追加費用発生の可能性もあると。

<5727> 邦チタニウム 1040 +53大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、目標株価を860円から1030円に引き上げ(ニュートラル継続)。チタンと機能化学品を増額修正して、今期営業利益は従来予想の24億円から29億円に引き上げた。株式市場が期待するチタンの需給ひっ迫に関して、現状は環境に大きな変化は見られず、時間を要すると捉えているが、売り方の買い戻しを誘う流れに繋がったもよう。大阪チタ<5726>も本日は買い優勢。

<9783> ベネッセHD 4025 +160大幅反発。大和証券が投資判断を「3」から「2」に格上げしている。目標株価も4300円から4600円に引き上げ。22年度を最終年度とした会社側の中期経営計画では、営業利益目標は20年度が350億円、22年度が600億円としている。中計において計画の蓋然性が高いと捉える21.3期予想EPSに対して、会員数が増加基調にあった05-10年のヒストリカルPER約25倍を目標株価算出に適用したもよう。

<7956> ピジョン 4615 +195大幅続伸。中国ネット通販大手のアリババと、紙おむつなどベビー用品の販売・開発で提携したと報じられている。中国市場での需要の取り込みに直結するとの期待感が先行する展開に。アリババ傘下の百貨店、ショッピングモールの子供向けスペースや授乳室に、紙おむつや玩具を提供し、消費者に商品を実際に使ってもらい、通販サイト「天猫」での購入を促していく計画のようだ。

<6146> ディスコ 25080 +1420大幅続伸。マッコーリー証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価を27000円としている。装置売上を押し上げる複数のドライバや、消耗品への需要拡大を背景に、18.3期から22.3期の営業利益成長を年率12%と予想。SPE銘柄への幅広い売りは一過的とみているなか、行き過ぎた株価下落の反動を想定して買いを推奨するとしている。

<3193> 鳥貴族 3255 +190大幅反発。前日に11月に月次動向を発表、既存店売上高は前年同月比5.3%増と2カ月ぶりのプラスに転じている。客単価が同4.7%増となったほか、客数も同0.5%増と増加に転じている。伸び率は昨年7月以来の高水準となっている。マイナスに転じた前月は失望売りにつながった経緯もあったが、11月の回復を受けて過度な警戒感が後退する展開になったようだ。

<3563> スシローGHD 4010 +125大幅反発。みずほ証券は投資判断を「中立」から「買い」、目標株価も3700円から4800円に引き上げ。既存店売上が弱含む中でも利益計画を超過達成した高いコストコントロール力、アニサキス報道影響の収束化による反動増が見込める点、新たに開始したCSN地方創生ネットワークとの天然魚プロジェクトによる商品力向上などを評価。なお、2018年中には店舗数でも回転寿司業界トップとなる可能性にも注目と。

<6857> アドバンテス 2139 +37反発。19.3期営業利益を今期予想比1割増の200億円程度に増やす方針との報道が伝わっている。08.3期以来、11年ぶりの高水準となるもよう。半導体需要の高まりを背景に、アジアや北米で半導体検査装置の需要が伸びると見込む。ただ、市場コンセンサスは260億円程度とみられ、ポジティブな見方は限定的。本日は全般的に半導体関連のリバウンドが目立っていることで、同社にも自律反発期待が高まる形のようだ。《DM》

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