今日の為替市場ポイント:米税制改革法案の年内可決への期待持続

2017年12月4日 08:39

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記事提供元:フィスコ


*08:39JST 今日の為替市場ポイント:米税制改革法案の年内可決への期待持続
1日のドル・円相場は、東京市場では112円70銭から112円32銭まで下落。欧米市場では112円87銭まで買われた後、一時111円41銭まで急落したが、112円20銭で取引を終えた。

本日4日のドル・円は、主に112円台後半で推移か。米上院での税制改革法案の可決を好感したドルの買い戻しが活発化している。日経平均株価や米長期金利の動きをにらみ、112円台後半でしっかりとした展開が予想される。

米上院は2日、法人税の減税が盛り込まれた税制改革法案を可決。法人税の引き下げ時期など上下両院案の相違が見られることから、議会通過に必要な法案一本化の調整が難航されるとの見方は依然強いものの、年内の米税制改革の実現へ前進したと受け止められ、ドルの買い戻しが活発化している。また、2日に報じられたロシアによる米大統領選干渉疑惑を巡る報道が誤報であったことが明らかとなったことも、ドル相場の支援材料となっている。

ただ、米韓両空軍が4日から5日間の日程で過去最大規模の合同軍事演習を実施することから、北朝鮮がこれに反発するとの警戒感も高まっており、リスク回避目的の円買いも意識されそうだ。本日の東京市場は日経平均株価や米長期金利の動向が手掛かり材料になりそうだ。株価続伸の場合、ドル・円は113円を挟んだ水準でしっかりとした値動きとなりそうだ。《CS》

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