パウエル次期 FRB 議長候補は緩やかな利上げ路線の継続を支持、SMBC日興証券(花田浩菜)

2017年11月29日 14:56

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記事提供元:フィスコ


*14:56JST パウエル次期 FRB 議長候補は緩やかな利上げ路線の継続を支持、SMBC日興証券(花田浩菜)
こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

次期FRB議長に指名されたパウエル理事の動向に注目が集まっていますね。11/29付けの「主要通貨デイリー」では、28日に開催された公聴会の様子を伝えていますのでご紹介します。

同レポートではまず、『次期FRB(連邦準備制度理事会)議長に指名されたパウエルFRB理
事が28日、上院銀行委員会が開く指名承認の為の公聴会に出席した』と伝えています。

続けて、『「金融危機時の超低金利は適切ではない」とした上で、「米景気の持続的回復への最善策は、緩やかな利上げを続けること」と発言。FRBのバランスシート縮小に関しては「2.5兆~3兆ドルとなる見込み」とする一方、縮小には「3~4年を要するだろう」と発言し、縮小をゆっくり行っていく考えを表明した』とパウエル理事の金融政策についての発言を紹介し、『政策金利、バランスシートいずれにおいても、米国経済の正常化に伴い金融政策も徐々に正常化を進めていくとの従来路線の継続を示した格好となった』と、まとめています。

またレポートでは、『「最近の弱いインフレ指標は驚き」と発言。「(こうした動きが)一時的かどうかは依然不透明」とし、今後も物価動向を注視する考えを示したが、12月利上げに関しては「利上げを決定する根拠は強まっている」と、来月の利上げに前向きな意向を表明した』とインフレに関する発言も紹介しています。

最後に、12月12~13日に開催される今年最後のFOMCについて、『市場は既に追加利上げを確実視していることから市場の材料とはなり難く、焦点はFOMC参加者が示す政策金利予想となる。9月時点では、来年3回の利上げが参加者の見通しであり、FRBの考える「緩やかな利上げペース」であった。この見通しに修正があるか、市場の注目はこの点に集約されよう』とまとめています。

詳しくは11/29付けの「主要通貨デイリー」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜《DM》

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