【新規上場(IPO)銘柄】ビジョナリーホールディングスは既存店売上高21か月連続増加、70円割れで下値を固め出直る

2017年11月28日 07:13

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ビジョナリーホールディングス<9263>(JQS)は、11月1日、単独株式移転の方法により、株式会社メガネスーパーの完全親会社として設立され、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場に上場した。同社は、眼鏡、コンタクトレンズ及び付属品、補聴器等の販売等、並びにこれら事業を営む会社の株式又は持分を保有することによる当該会社の事業活動の支配・管理を行っている。

 株式会社メガネスーパーは、2014年6月に眼鏡・コンタクトを販売するにとどまらず、眼の健康寿命を延ばすために必要なあらゆる解決策(=商品・サービスやアドバイス)を提供する企業として「アイケアカンパニー宣言」を掲げ、アイケアに注力した商品・サービス展開とその拡充を図っている。PCやスマートフォンなどに代表されるビジュアルディスプレイターミナル(VDT)に依存した生活時間の増加や、高齢化社会の進展による老視(いわゆる老眼)を有する消費者の増加といった背景に、同社のアイケアサービスは多くの顧客の支持を得ている。

 11月17日に公表した10月度月次売上状況は、既存店売上高が前年同期比9.5%増(前年同期が7.8%増)、第2四半期(5-10月)累計では同13.6%増(同6.5%増)。全社売上高が同12.5%増(同9.9%増)、第2四半期(5-10月)累計では同15.9%増(同11.1%増)。同社グループの既存店売上高は21か月連続で前年実績上回り好調を維持しているほか、第1四半期連結累計期間においては各月10%超増と堅調に推移している。

 今2018年4月期第2四半期業績予想は、売上高102億0400万円(前年同期単体86億4500万円)、営業利益3億円(同2億1100万円)、経常利益2億5000万円(同1億7100万円)、純利益5000万円(同1000万円の赤字)を見込む。

 今18年4月期業績予想は、売上高206億3000万円(前年単体178億9200万円)、営業利益7億円(同4億2200万円)、経常利益6億円(同3億3600万円)、純利益2億3000万円(同1億1000万円)を見込む。同社は、メガネスーパーの配当の基本方針を引継ぎ、株主に対する利益還元を経営の重要な課題の一つとして認識し、早期の配当再開を目指している。株主優待は、毎年4月30日と10月31日現在の同社株主名簿に記載または記録された、1単元株(100株)以上所有の株主に対して、同社通常価格から30%割引の株主特別優待券と生活環境に合わせて、眼の疲れの軽減や加齢対応レンズ等を仕立てできるメガネレンズ仕立て券を保有株に応じて贈呈している。

 株価は、11月1日に80円で寄り付いた後、同日高値86円と上昇。同16日安値68円と調整。70円割れで下値を固め出直っている。メガネスーパーは、11月23日(祝・期)に既存メガネスーパー高田馬場本店を全面リニューアルし、アイケアを更に拡充・先鋭化させた次世代型店舗として新たにオープン。今後全国370店舗のメガネスーパーがアイケアカンパニーとして更に加速する予定。アイケアに特化した検査・リラクゼーションと空間を提供するメガネスーパー新コンセプト店舗の展開に期待が高まっている。足元の業績は、2016年4月期に黒字に転向以降、順調に売上高を伸ばしており、押し目買い優位に上値を伸ばしそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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