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アセアン諸国、日本に信頼・友好感は約9割 興味ある文化は和食とアニメ
外務省の発表した資料によると、アセアン諸国の人々が多く興味を持つ日本文化は和食やアニメであることが分かった。
■「信頼できる」「友好関係にある」が8割以上
1日、外務省が『ASEAN10か国における対日世論調査』を発表した。
これは、アセアン10カ国(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)でそれぞれ約300人、計3,017人を対象に日本の印象などを尋ねたもの。
日本に対して、8割を超える人が「(どちらかというと)信頼できる」「(どちらかというと)友好関係にある」と答えている。また、50年間アセアンの発展に貢献した地域では、中国(44%)や韓国(24%)、オーストラリア(23%)を抜いて、55%が日本を選ぶなど、日本人の心をくすぐる結果となっている。
■重要なパートナー国は日本と?
現在重要なパートナー国を選んだ項目では、日本と中国が60%で並ぶなど、危機意識を持たせる結果もある。
国別では、インドネシア(日本を重要:76%、中国を重要:51%、以下同じ)やフィリピン(79%、59%)、ベトナム(76%、36%)は日本が高めだ。
反対に、マレーシア(60%、81%)、シンガポール(55%、74%)は中国が高めで、ミャンマー(62%、60%)、タイ(71%、79%)などが僅差となっている。
■日本に抱くイメージは?
日本に抱くイメージでは、「経済力・技術力の高い国」が最も多い(61%)。以下「豊かな伝統と文化を持つ国」(56%)、「自然の美しい国」(51%)、「生活水準の高い国」(48%)と続く。
具体的に関心のある対象で最も選ばれたのが和食(50%)だ。以下、アニメ(42%)、生活様式・考え方(41%)、茶道(40%)と続いている。
パートナー国と同様に、こちらも国によって大きく傾向が異なる。例えば、ブルネイでは茶道(57%)や書道(49%)に興味があるものの、和食(20%)はグンと少なくなり、生活様式・考え方を選んだ人は、なんと0%。しかしインドネシア、マレーシア、フィリピンの3カ国は、和食と生活様式・考え方のどちらも60%を超えている。
アニメは、選んだ人が最も少ない国のミャンマーでも27%、多い国ではフィリピン(59%)、インドネシア(58%)のように、全体的な支持があったことで上位に来たようだ。
■積極的平和主義への支持は?
自衛隊の海外派遣について尋ねた項目もある。
安全保障については、「非情に重要な役割を果たしている」が35%、「やや重要な役割を果たしている」が43%。自衛隊が積極的な役割を果たすべきかについては、「そう思う」が39%、「どちらかと言えばそう思う」が38%。
また日本に期待する援助として、「経済・技術協力」(64%)、「貿易・民間投資の振興」(57%)の間に、「平和の維持」(58%)が入った。
安倍首相の政策を後押しするような面が垣間見られるものの、見逃せない結果が並んだものとなっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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