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情報源の選択基準は「手軽さ」が一番 次いで「信頼性」
「情報源をどのような基準で選んでいるか」の回答結果(画像: オックスフォード大学出版局の発表資料)[写真拡大]
現代社会においてメールやLINEなどのITツールは生活必需品といっても過言ではないだろう。そこで大事になるのが「ことば」だ。使い方一つで相手をうれしくさせたり、逆に不快にもさせてしまう、情報伝達において重要な役割を担うのが「ことば」である。そこで学術書や語学教材の普及活動、研修会やシンポジウムの開催を通して国内の教育現場をサポートするオックスフォード大学出版局は、教育関係者を対象に「ことばの力」に関する意識調査を実施した。
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まずは社会情勢を知るために活用する情報源を質問。すると、6割以上の回答者が「テレビ」「デジタル媒体の新聞・ニュースサイト」を利用していると回答。情報源を選ぶ基準については、「手軽さ(64%)」を挙げた回答者が最も多く、次に「信頼性(58%)」だった。
続いては、「文字によるコミュニケーションにおいて絵文字や略語、造語を使用するか」という質問に対し、頻繁に使う人(12%)、よく使う人(68%)で8割を占めた。教育関係者も8割以上が絵文字などを使用していた。使う理由については、「使うことがある」と回答した人のうち80%以上が「感情表現を補える」ことを挙げ、次いで、「効率的に伝えられる」「コミュニケーションのトーンが和らぐ」「誤解を防げる」といった内容の回答が寄せられた。情報過多の現代では簡潔かつ正確に伝えるという点が重要のようだ。一方で、絵文字や略語、造語を「全く使わない」と回答した人(17%)もいた。使用しない理由は、「ことばだけで伝えられる」「こどもっぽい」「誤解を生じやすい」というコメントが多かった。
さらに、「使うことがある」と回答した人に、頻繁に使用する絵文字、略語、造語を尋ねたところ、笑っている表情や動作を表す絵文字や略語(lol)をはじめとしたポジティブな感情を示すものが最も多く挙げられた。ほかに、喜怒哀楽に収まらない「焦り」や「困惑」などの複雑なニュアンス込めた「(^_^;)」や、日本の習慣に特有の、謝ったり依頼をしたりする際に頭を下げる動作を示す「m(_ _)m」なども散見した。
「人生に影響を与えた言葉」について質問。すると「一期一会」や「継続は力なり」といったことわざ・慣用句が多く挙げられた。また、宗教書や宗教家、政治家や軍人、親、恩師といった、人々を導いたり統率したりする立場にある人物の言葉を挙げた回答も多かった。最も多かった第1位の回答は「為せば成る(Where there is a will, there is a way.)」、第2位「一期一会」、第3位「継続は力なり」だった。
教育関係者の中でも一般人と同じようにニュースの情報源はテレビや新聞であり、また絵文字・略語なども多くが好意的に感じているようだ。だがしかし、ビジネスの世界では絵文字は不適切と考えている人は実に多い。昨今のデジタル社会ではことばの使い方、流行りなどは流動的で常に変化していく。もしかしたら数年先では仕事上でも絵文字もOKという時代になっているかもしれない。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る)
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