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【材料でみる株価】ソレイジア・ファーマはがん領域中心に開発、株価はほぼ底値圏
ソレイジア・ファーマ<4597>(東マ)は、がん領域を戦略的疾患領域とする創薬ベンチャーで、候補物質の開発権導入による臨床開発を主力としている。なお9月13日には主要株主である伊藤忠商事<8001>との中国販売に係る販売代理店契約締結を発表している。株価は水準を切り下げたが、ほぼ底値圏だろう。
■がん領域中心に開発
17年3月東証マザーズに新規上場した。がん領域を戦略的疾患領域とする創薬ベンチャーで、候補物質の開発権導入による臨床開発を主力としている。
日本および中国を中心とするアジア諸国において、アンメット・メディカルニーズ(いまだに有効な治療方法が確立されていない、あるいは治療方法が限られている疾病に対する新たな治療の必要性および期待)に応えるために、世界の医薬品企業やバイオテクノロジー企業から有望な製品候補を導入し、国際共同治験を含む積極的な開発戦略によって迅速な承認取得を目指している。
開発状況として、がん化学療法および放射線療法によるによる悪心・嘔吐を対象疾病とするSP-01は中国で17年度承認予定・18年以降上市予定、末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)を対象疾病とするSP-02は日本・韓国・台湾・香港で第2相臨床試験(最終試験)実施中・18年末完了予定、がん化学療法および放射線療法による口内炎に伴う疼痛緩和口腔用液材のSP-03は中国で承認申請中・18年以降上市予定などとしている。
なお17年7月には、SP-03「エピシル口腔用液」の日本における医療機器製造販売承認を取得した。日本における独占販売権の導出先であるMeiji Seika ファルマから販売される。
■17年12月期は赤字予想
17年12月期の連結業績(IFRS)予想は、売上収益が16年12月期比15.6%減の4億23百万円、営業利益が17億87百万円の赤字、税引前利益が17億93百万円の赤字、親会社の所有者に帰属する当期利益が17億98百万円の赤字としている。
売上収益については、SP-01承認後マイルストン受領予定に変化はなく、SP-03日本承認時マイルストン4億円は17年7月の当局承認を機に収入済みとしている。費用面ではSP-02の国際共同治験(最終試験)本格化で、研究開発費の下期増加を見込んでいる。また販管費は、中国販売開始準備のためのマーケティング費用や販売人員採用費などで、下期の増加を見込んでいる。
■株価はほぼ底値圏
株価は5月高値652円から反落し、水準を切り下げて300円近辺で推移している。9月28日の終値は324円、時価総額は約284億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを圧迫しているが、17年3月IPO時の安値219円まで下押す動きは見られない。ほぼ底値圏だろう。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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