【銘柄フラッシュ】システム・ロケーションなど急伸し第一稀元素化学は10月の「ノーベル賞」が意識されて活況高

2017年9月21日 21:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 21日は、東証1部の値上がり率1位が新日本理化<4406>(東1)の20.4%高となり、特段、最新の会社発表ニュースや証券会社による投資判断は出なかったが、仕手色が強く、動き出すだけで「何かある」と注目を集める銘柄とされ、再び目先資金が集まったようだ。米FOMC(連邦公開市場委員会)の金融政策に続いてBOJ(日銀)の金融政策会合も通過したため、このところの主力株主導高は一服するとの見方があり、材料株の出番との見方も。

 2位はレオン自動機<6272>(東1)の12.5%高となり、業績予想の増額修整などを材料に急伸し2000年以降の最高値を更新。

 3位はブレインパッド<3655>(東1)の11.2%高となり、「量子コンピューター」関連銘柄との見方や、22日に新規上場する機械学習/深層学習技術などのアルゴリズムソリューション企業PKSHA Technology(パークシャテクノロジー、銘柄コード番号3993、売買単位100株)の比較対象銘柄とされ、前人気を集めたとの見方。

 三栄建築設計<3228>(東1)は業績が好調なため手がかり材料に反応しやすく、NHK総合テレビで「なぜいま?都心で『戸建てシフト』」を放送したことなどが言われて高値を更新。LIFULL(ライフル)<2120>(東1)も最高益更新基調で、楽天<4755>(東1)との共同出資による民泊事業会社への期待などが強いようで大引けは1%高だが戻り高値を更新。

 堺商事<9967>(東2)は新興国での健康診断の受診増加などを受けてレントゲン撮影の造影剤バリウム原料などが注目されて一時ストップ高の24.7%高となり大引けも24.1%高。DNAチップ研究所<2397>(東2)は遺伝子関連検査の薬事承認に向けて第二種医療機器製造販売業許可を東京都より取得と発表し14時頃から急伸しストップ高の23.1%高。第一稀元素化学工業<4082>(東2)は桐蔭横浜大学の宮坂特任教授が近い将来のノーベル賞候補とする米国情報会社のレポートが伝わり連想買いとされて9.1%高となり急伸。

 シェアリングテクノロジー<3989>(東マ)は8月の月次動向などが好感されて10.1%高。FRONTEO(フロンテオ)<2158>(東マ)は特許調査・分析システム導入先が20社を上回ったとの発表が材料視されて9.5%高。

 システム・ロケーション<2480>(JQS)は業績見通しの増額などが好感されて朝から買い気配のままストップ高を続け27.8%高。エヌエフ回路設計ブロック<6864>(JQS)は「量子コンピューター」への期待が再燃してストップ高の25.3%高となった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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