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地獄少女 宵伽 第9話「回顧録 ~零れたカケラ達~」【感想コラム】
地獄少女 宵伽 第9話「回顧録 ~零れたカケラ達~」【感想コラム】©地獄少女プロジェクト/宵伽製作委員会 /スカパーウェルシンク・アニプレックス[写真拡大]
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もう9話……早いものですね。終わりが近づくと、観るのが怖くなってきますが、観ずにはいられません。今回は悲しい結末のエピソードです。
Contents
1 不登校の少女と先生2 学校は不登校に厳しい対応を……3 社会という枠での生き方が辛い4 それでも登校を決める5 悲しい結末へ
■不登校の少女と先生
今回の冒頭は、またまた何か問題行動をしてしまったのか、叱られて引きこもってしまったきくりのシーンから始まります。と思ったら、ドアを開け閉めして「ハゲー!」などと叫んだり引きこもったり……。
口は悪いけど子供っぽい可愛さのある、癒やし枠です。
骨女「引きこもりで思い出したよ。この事件、覚えているかい?」
とまあ、自然な流れで、回想へ。
開幕から胸に藁人形を使用した証のある少女が現れます。意味深なシーンの後、物語に入っていきます。
というわけで、今回の登場人物です。
沢井茜:不登校で引きこもっている少女。彼女が藁人形を使うことになる少女でしょうか。
cheppo:茜が唯一相談できる、ネット上の友人。正体不明というのが、怪しいですよね。
深沢芳樹:担任。毎日のように家を訪ね、茜を心配している若い男性教師。本当に心配しているのかどうか。
このアニメの世界では、他人を簡単に信じるのは危険ですからね。とりあえず全員疑ってみるという方向で……。
■学校は不登校に厳しい対応を……
何故、茜は引きこもっているのか。わからないまま、茜とcheppoによるメールのやり取りが描写されます。
茜は深沢先生を地獄に流すかどうか、迷っているようです。優しいように見えて、やはり裏のある先生なのか、あるいは……。
相談を持ちかけられたcheppoは、「いいんじゃないですか?」と返します。
しかし一転、学校のシーンでは……
取材に来た方(この方は地獄少女を追いかけている人で、詳しくはアニメ第一期を通して見ればわかります)に対し、地獄少女の存在は知っているけれど会ったことはない、と返す深沢先生。
呪いたい人はいないけれど、その逆はあるかも――などと、なにやら裏のありそうな感じです。
教頭は、茜が登校してこない事に対し、深沢先生を責めます。
「学校の信用に関わります」
といった具合に。うーん、気持ちはわかるけど、ちょっと酷い対応。
その夜も深沢先生は、茜の家を訪ねます。
けれど、ムリに登校させようとするわけではなく、学校に来てみればなにかが変わるかも、と説得。どうやら、この先生は本気で茜を心配しているようです。
「なんとか言ってくれ、黙っていたらわからない」
そう先生は言いますが、茜は「言ってもわからない」と返します。
■社会という枠での生き方が辛い
ここで、茜の不登校理由が判明。
上辺だけの付き合いをしたり、周りに合わせたり、空気を読んで行動したり……そういった人間関係に疲れてしまったのです。
クラスメートとの付き合いや、教頭のような自分のことばかり考えている人間が嫌になった、というところでしょうか。
別にいじめられたとか、誰かに乱暴をされたわけではないようです。
とてもよくわかります。人間関係が重い。普通の幸せが遠い存在に感じる。社会の中で生きることが難しい。
こういったものって、普通に出来ている人と、それが出来ない・凄く苦痛に感じる人との間には、結構な距離がありますよね。分かる人には分かる悩みです。
■それでも登校を決める
先生は生徒が学校に来ない困るから、家に来ているだけ。茜は鋭く、見抜きます。
けれど先生は、それを認めつつも、茜のことも想っていると、自分の心情を告白。先生もまた、教頭にプレッシャーをかけられ、人間関係に苦しんでいる一人です。
正直にぶつかってきてくれた先生の気持ちを受け、茜はついに登校します。
けれど、頑張った報告をメールすると、先生の携帯が鳴って……。
なんと、cheppoの正体は先生でした。
ここで、いつもなら先生が嘘をついていて、実は酷い人だった――となりそうなところですが。
先生は本気でメールの相手=茜だと気づいていませんでした。
ここですれ違ってしまうのもよくあるパターンですが、先生はまたまた正直に告白。
繊細すぎるがゆえに、社会の中で傷ついてしまった二人。お互い、メールの相手だけが、本心をさらけ出せる存在だったのです。
■悲しい結末へ
「俺を地獄送りにしてくれないか? 疲れたんだ」
ついには、生きることを諦めてしまう先生。茜は、自分と同じ悩みを抱えている先生のことを想い、藁人形を使用します。
復讐ではなく、想っているからこそ流すパターンです。
しかし、藁人形を使用すれば、自分も死後に地獄へ渡ります。先生は、閻魔あいに地獄へ流されていく中、その事実を教えられショックを受けます。
しかし、茜は「先生……私も後でいきますから」とその事実を受け入れていました。
結局、彼女が自殺をしたのかどうかはわからずじまい。
悪人らしい悪人のいない、真面目で繊細故に社会の中で生きられなかった悲しい二人のエピソードでした。
二人がそれでいいのなら、もしかしたら幸せな終わり方だったのか。やはり、不幸だったのか。
考えさせられる回です。
現実に地獄少女がいたら、心中に使う人も多そうですね。
その前に、有名な人が次々流されてしまいそうですが。
(あにぶ編集部/星崎梓)
©地獄少女プロジェクト/宵伽製作委員会 /スカパーウェルシンク・アニプレックス
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