日米欧の注目経済指標:ECBの金融政策は現状維持の公算

2017年9月2日 15:03

印刷

記事提供元:フィスコ


*15:03JST 日米欧の注目経済指標:ECBの金融政策は現状維持の公算
9月4日-8日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■6日(水)午後9時30分発表予定
○(米)7月貿易収支-予想は-445億ドル
参考となる6月実績は-436億ドルで赤字幅は前月比-5.9%。赤字額は市場予想を下回った。資本財、食本、自動車の輸出増加が要因。7月については実質輸出が高い水準を維持すると予想されるが、輸入増加の可能性があることから、貿易赤字幅はやや拡大する可能性がある。

■7日(木)午後8時45分結果判明
○(欧)欧州中央銀行(ECB)理事会-予想は金融政策の現状維持
ECBのドラギ総裁は前回の理事会後に行われた会見で、「フォワードガイダンスに変更を加えないことや将来の変更について協議する時期を決定しないことを全員が同意した」と述べた。資産買い入れの今後については今回ではなく、次回以降の理事会で議論される可能性がある。ただし、ユーロ圏経済の改善は続いていることから、ドラギ総裁は将来的に金融緩和策の縮小が必要となることを示唆するとみられる。

■8日(金)午前8時50分発表予定
○(日)7月経常収支-予想は+20495億円
参考となる6月実績は+9346億円。黒字幅は前年同月との比較でやや縮小。貿易・サービス収支は+4686億円、第1次所得収支は+5072億円、第2次所得収支は-412億円だった。7月については貿易黒字の縮小が予想されるが、第一次所得収支の黒字額は増加すると予想されており、経常黒字額は6月実績を上回る見込み。

■8日(金)午前8時50分発表予定
○(日)4-6月期国内総生産改定値-予想は前期比年率+3.1%
参考となる一次速報値は前期比年率+4.0%で市場予想を大幅に上回った。個人消費や設備投資などの内需の伸びが目立った。公共投資も堅調だった。改定値では個人消費や輸出が伸び悩む可能性があることから、下方修正される見込み。

その他の主な経済指標の発表予定は、6日(水):(米)8月非製造業ISM景況指数、8日(金):(米)7月卸売売上高。《FA》

関連記事