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【インタビュー】デザイナーに聞く 新ライン「ヒステリア バイ ハッピー ソックス」
新ラインデザイナーのポーラ・マソ氏
スウェーデン発のソックスブランド「ハッピー ソックス(Happy Socks)」(ロイネ/東京、木下昌彦社長)が今秋冬、大人の女性向けの新ライン「ヒステリア バイ ハッピー ソックス(HYSTERIA BY HAPPY SOCKS)」を発売した。“ヒステリックなほど自由”というコンセプトを持つ新ラインは、上質でモードな雰囲気を漂わせつつ、鮮やかなカラーリングやインパクトのあるグラフィックで、ひねりの効いたスタイリングを提案している。新ラインのデザイナーを務めるポーラ・マソ(Paula Maso)氏に話を聞いた。
■「ヒステリア バイ ハッピー ソックス」(以下ヒステリア)
大人の女性に向けたハイエンドなソックスコレクション。ファースト・シーズンとなる今秋冬は、中世の建築や光彩アートに影響を受け、幾何学的なプリント柄や大胆なグラフィックを採用した。スリンキー・ヴィスコースやマーサライズ・コットンなどの上質素材を使っているため、中心価格(税抜き)は1,500~2,100円と本コレクション(中心価格1,300円)より2~5割ほど高め。ストックホルム、米LA、東京の3都市で販売し、日本では、東京・原宿の旗艦店で9月1~9日の期間限定でポップアップショップをオープンした。
――新ラインのデザイナーに起用されたきっかけは?
もともと「ハッピー ソックス」のファンだったの。たまたまヴィクトール(ハッピーソックスの創業者でクリエイティブ・ディレクターのヴィクトール・テル氏)のメールアドレスを知ることができ、「ハッピー ソックス」のデザインをやってみたいとメールで直談判してみたの。それから1年半、返信はまったくなくて。でも、ちょうどヒステリアのプロジェクトがスタートした頃、ヴィクトールから突然連絡があって、デザインをやってみないかって声をかけてくれたの。
――テキスタイル・デザイナーとして活動してきたが、ソックスをデザインする上での発見や苦心した点は?
まずテキスタイルとソックスでは、面積がまったく違う。靴下は、限られた面積の中でデザインを完結させなければならず、色の配置や織り方などの捉え方もテキスタイル・デザインとは全く違っていた。その点においては、とてもチャレンジングなことだった。
でも、デザイン上のルールやバウンダリー(境界線)がなかったのは、とても楽しかった。ヴィクトールは、クリエイティブ面でのジャッジメントを任せてくれたので、自分がやってみたいことを最大限に実現できたと思う。
新ラインの商品にはすべて、KarenやLilyなど女性の名前が付けられている。
――「ヒステリア」は大人の女性に向けたライン。
心がけたのは、ガーリッシュになりすぎないこと。大人の女性たちが取り入れやすいよう、個性を出しつつも、スタイリングの邪魔にならないようなデザインに仕上げている。
――日本の市場でも大人の女性がソックスをスタイリングに取り入れることが増えている。
ファビュラス(素晴らしい)なことだと思う。ファッションを楽しむことに年齢は関係ないし、それぞれの個性を生かしたスタイリングを楽しむことが大切だと思う。ヒステリアはまさにそういう女性たちに向けたラインだから。
――今後のビジョンは?
ヒステリアを世界に広めること。ゆくゆくは、ヒステリアの単独店舗やフラッグシップストアをオープンさせたい。若いクリエイターや、強い影響力を持つクリエイティブな女性たちと、色々な形でコラボレーションすることも夢の1つ。
新ラインをイメージしたディスプレイが施されている原宿店
ポーラ・マソ(Paula Maso):ベネズエラ出身のプリント・パターンデザイナー。2011年に英ロンドンカレッジオブファッションを卒業後、ウィメンズウエアブランドのテキスタイルデザイナーとして活動。2016年にHappy Socks社に入り、新ラインのヘッドデザイナー兼「ハッピー ソックス」のコンセプトデザイナーとして活動している。http://paulamaso.com/
※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
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