ナイツ&マジック 第9章「Force & Justice」【感想レビュー】

2017年9月1日 11:09

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ナイツ&マジック 第9章「Force & Justice」【感想レビュー】©天酒之瓢・主婦の友社/ナイツ&マジック製作委員会

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 今回の物語は、ジャロウデク王国の演説から始まります。この作品の舞台であるセッテルンド大陸は、かつて“ファダーアバーデン”と呼ばれる大国によって西方が統一されていました。幻晶騎士によって西方の魔獣をほぼ駆逐した後、大陸を東西に分けるオービニエ山脈の東側へと勢力を伸ばしボキューズ大森海へ森伐遠征軍を派遣したものの、破れて撤退する際に遺した占領地はやがてフレメヴィーラ王国となって魔獣との戦いを一手に引き受け、ファダーアバーデンそのものは分裂・独立してジャロウデク王国・クシュペルカ王国・ロカール諸国連合・孤独なる十一国(イレブンフラッグス)となったのです。

 そして、西方諸国内でも大国であるジャロウデク王国はファダーアバーデンの復活、すなわち西方の統一を旗印に掲げて周辺諸国へ宣戦布告を行いました。後の歴史に「大西域戦争(ウェスタン・グランドストーム)」として残る激しい戦争が始まったのです。

Contents
1 ナイツ&マジック 第9章「Force & Justice」2 クシェペルカ王国の滅亡3 主人公機が異常、主人公もマジで異常4 救出作戦は迅速に

■ナイツ&マジック 第9章「Force & Justice」


 西方諸国内でも西方に位置するジャロウデク王国は、いにしえの大国ファダーアバーデンの正統な後継者を名乗り、西方諸国へ宣戦布告した。のちに「大西域戦争」として語られる大乱の火ぶたが切られたのである。

 飛空船(レビテートシップ)と新型幻晶騎士ティラントーを投入したジャロウデク王国の圧倒的な戦力は、瞬く間にクシェペルカ王国を制圧。

 事情を知らないエルたち銀鳳騎士団は、クシェペルカ王国の関所に差しかかるが……。

■クシェペルカ王国の滅亡


 うわー!原作者様が「大人の事情で変わりません」とおっしゃっていたOPに効果音が!?ますますロボットアニメらしくなりましたね!

 そんなOPが終わったとたんに、クシェペルカ王国の上層部にはロカール諸国連合がひと月ももたずにジャロウデク王国に侵略されたことが報告されていました。そして西部国境の防衛線である“三枚砦(シルダ・トライダ)”の護りを固めることを決めたのです。

 この三枚砦とは、クシェペルカ王国への侵略を阻んできた砦群のことで、その名の通り3つの砦が重なる形で三重の防御を固めているものでした。これまで他国の侵略を全てここで阻んできた実績があり、国内からは難攻不落の要塞として絶対の信頼を寄せられており、堅実な作戦が下ったと言えます。

ナイツ&マジック 第9章「Force & Justice」【感想レビュー】

画像引用元:©天酒之瓢・主婦の友社/ナイツ&マジック製作委員会

 しかし、ジャロウデク王国の新鋭の幻晶騎士ティラントーを中核とした黒顎騎士団(ブラックナイツ)は圧倒的な出力と背中に装備した魔導兵装からの砲撃でクシェペルカ王国の機体を破壊し、国境を易々と突破していきました。しかし、三枚砦の最外部へ到達した時点で動きが止まります。クシェペルカ王国側はこれを好機とみて、国内の戦力を防衛線に集中させました。ですがこれは恐ろしい罠だったのです。

 防衛線よりもはるか後方、クシェペルカの王都デルヴァンクールをジャロウデク王国の切札・飛空船を擁する鋼翼騎士団が急襲、搭載されていたティラントーを降下させての戦闘が始まり王女エレオノーラと大公妃マルティナ、その娘イサドラが脱出を図る中、国王アウクスティは国王騎の準備を指示しました。

 そして国王騎という機体の存在意義がここで明かされます、この世界の戦争において最も重視されるのは大将騎同士の決闘であり、国王騎はその時のために各国で国内最強の機体として造られているものなのです。国王の敗北を受け、まだ戦える機体も投降するというシーンが原作にはありました。

 エレオノーラ達もジャロウデク王国の手に落ち、もはやかの国の野望を止める者はいないと思われましたが、オービニエ山脈側の関所に掲げられた旗がクシェペルカ王国のものでないことに気付いた一行が現れます。異形の馬車は銀凰商会と名乗り、関所の旗が違うことを問いました。クシェペルカ王国が滅んだと聞かされ、馬車から黄金に輝く幻晶騎士が降り立つと即座に戦闘に入ります。

 まあ、言うまでもありませんが銀凰騎士団とエムリスが一行の正体でした。フレメヴィーラ王国とクシェペルカ王国は親類関係にあり、エムリスの留学先とは叔母であるマルティナのところだったのです。どうして“商会”なんて名乗っているのかというと、フレメヴィーラ王国が西側の戦争に直接介入するには色々と問題があるため、建前として商人を名乗って救援に駆けつけたというのが真相です。詳しい経緯は原作4巻をお読みください。

■主人公機が異常、主人公もマジで異常


ナイツ&マジック 第9章「Force & Justice」【感想レビュー】

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 金獅子の必殺技が前回に引き続いて炸裂!巨大な鉄の扉がドロドロですよ、もうこれマジンガーZのブレストファイヤーに匹敵してません?とか思う間もなく飛び出したイカルガがあっという間にティラントー5機を退治してしまいます。イカルガの剣、実はこれ銃装剣(ソーデッドカノン)といって銃杖の幻晶騎士版といえる代物、白兵武器と魔導兵装を兼ねた優れものですがこれ自体に強力な強化魔法術式も仕込まれているので燃費が最悪、イカルガみたいな大出力でないと運用できない欠陥品です。

 破壊したティラントーを観察した結果、エル達はカザドシュ事変で盗まれたテレスターレと同じ技術が使われていることに気付きます。エドガー達はあの時のことを思い出してジャロウデク王国への怒りを募らせますが、エルは「自分達の技術が使われているんだから、これは自分達のものといっても過言ではないので、もらっちゃってもいいよね?」的なことを言い出してなんか楽しそうです。この後、イカルガとツェンドリンブルに戦馬車の組み合わせがティラントーを破壊して根こそぎ持っていくという恐ろしいことが起こるのでした…

■救出作戦は迅速に


 敵地に潜入したノーラからの報告で、ジャロウデクの王子がエレオノーラを無理やり娶ろうとしているのを知ってエムリスと女性陣が激怒、急いで救出作戦が練られます。

 そして、戦争編においてディー先輩のライバルになるグスターボが登場。剣の力を信奉して愛機に大量の剣を持たせている人ですが、その実力は本物。決着は持ち越しになりました。

 ところで、せっかく出たのにイカルガの暴れっぷりが足りないんですけど!?来週はもっと凄いところが見られますか?やりすぎちゃっていいのよー!

タイトル
ナイツ&マジック

監督
山本裕介

声優
エルネスティ・エチェバルリア:高橋李依
アデルトルート・オルター:大橋彩香
アーキッド・オルター:菅原慎介
エドガー・C・ブランシュ:内匠靖明
ディートリヒ・クーニッツ:興津和幸
ヘルヴィ・オーバーリ:伊藤 静

公式サイト
http://knights-magic.com

 ナイツ&マジック 感想コラムのまとめ

(あにぶ編集部/如月)

©天酒之瓢・主婦の友社/ナイツ&マジック製作委員会

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