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ベテラン中澤 横浜Fマリノスの守備を支え勝利に導く
5日、サッカーJ1リーグ第20節の試合が行われ、デンカビッグスワンスタジアムでのアルビレックス新潟対横浜Fマリノスの試合は横浜Fマリノスが2-0で新潟で破った。これで10戦負けなしとなり勝ち点37、順位も4位に浮上した。
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ここまでチーム失点数が17とリーグ最少の固いディフェンス陣を支えるのは、連続試合出場記録を更新中のベテラン中澤祐二だ。
■伝統の守りを支える
前半開始より前線からプレッシャーをかけ続ける新潟に対し、横浜DF陣は冷静に対応。新潟はボールを支配しながらも、中澤を中心としたディフェンスは決定的な形をつくらせず、0対0で折り返すと後半開始早々の9分、横浜DF・山中のクロスをマルティノスが合わせ先制。28分にもMF・天野がミドルレンジから豪快にシュートを決め追加点を挙げた。
新潟に17本のシュートを浴びながら10戦負けなしの横浜らしく、ディフェンスでしぶとくリズムを作り相手の出足が落ちてきたところを見定め、チャンスをしっかりとものにした。
中澤は前半20分には相手のシュートを体に当てブロックするなど、アウェーでの立ち上がりにおいて圧力をかけてくる新潟をしっかりと抑えた。試合を通して、新潟の前線の新外国人ドウグラスタンキや元日本代表の矢野貴章といった、強靭なフィジカルを擁するアタッカーにもひるむことなく応対し、ゴールを割らせずこの日もフルタイム出場を果たし、勝利に貢献。
絶対的な大黒柱である中澤が君臨するマリノス伝統の守りはこの日も揺らぐことはなかった。
■チームの大黒柱として
今シーズン、すべてのリーグ戦でスタメン出場を果たし、フィールドプレーヤーとして通算最多出場や連続フル出場の記録を更新している。また、CBというコンタクトの激しいポジションながら、ここまでイエローカード(警告)は0、昨年までも2年間でわずかに1枚と、フェアプレイを徹底している。熟練の技術や身体能力の他、その確かなメンタル、そして高いプロ意識こそ中澤というフットボーラーの強みではなかろうか。
開幕前、選手移籍など様々な問題に揺れ、チームの方向性が危ぶまれた今シーズン、4月下旬からは3連敗を喫するも、その後は順調に勝ち点を積み上げている横浜Fマリノス。
「堅守」に支えられ2カ月以上負けていないチームは真夏を迎え、いよいよ首位の座を視野にとらえ始めたかもしれない。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る)
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