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ファクトタム、2017-18年秋冬コレクション紹介
記事提供元:ファッションプレス
ファクトタム(FACTOTUM)2017年秋冬コレクションのテーマは、先駆者・開拓者を意味する「PIONEER」。ドイツ人の医師/博物学者であるシーボルトにインスピレーションを得て、70年代調のレトロハンタースタイルを提案した。
シーボルトが特に興味を持ち、研究に勤しんだとされる日本植物(ボタニカル)。今季は紅葉と共に秋の訪れを告げる「イチョウ」がモチーフとして選ばれた。ハイネックスウェットやミリタリーコートには、無数の「イチョウ」が散りばめられており、まるで迷彩柄のようにデザインされている。また、彼を語るのに欠かせないもう一つのモチーフが「日本地図」。当時禁止されていた、日本地図の国外持ち出しが発覚したシーボルト事件(1828年)に関連したその「日本地図」もウェアに落とし込まれた。ボンバージャケットやコートをめくった裏地には、コンパスの絵柄や「FACTOTUM」のロゴと共に当時の地図が大胆に描かれている。
“プランターハンター”である彼をイメージした、カジュアルなアウトドア調のウェアにも注目したい。ノルディック柄のニットやタータンチェックのシャツは、どこかレトロな雰囲気に仕上がっている。さらに、メルトン生地とファーを使用したアラスカンコートや、毛足の長いモヘアでオンブレチェックを描いたコート、コーデュロイとベロアをミックスしたオーバーサイズのコートなど、今季は温かみのあるアウターが充実している。
歴史を紐解き、ファクトタム流に表現した今シーズンのウェア。シーボルトに思いを馳せて着こなしたい。
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