【編集長の視点】デュアルタップは小反落も決算発表を先取り業績上ぶれ着地・続伸期待を高め下値に割安株買い

2017年7月18日 09:10

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 デュアルタップ<3469>(JQS)は、前週末14日に9円安の1864円と小反落して引けた。15日からの3連休を控え目先の利益を確定する小口売りに押された。ただ同社株は、来月8月10日に目下集計中の2017年6月期決算の発表を予定しており、同期第3四半期(2016年7月~2017年3月期、3Q)業績が、通期業績に対して高利益進捗率を示したことから上ぶれ着地し、さらに今2018年6月期業績も、今年7月6日に函館市松風町の販売用不動産(ホテル)売却を発表したことなどから続伸するとの期待を高めて下値に内需系割安株買いが継続した。経営環境も、投資用不動産のマンション1室の全国平均価格が、今年4~6月に1~3月に比べて3.8%上昇して2006年1~3月以来約11年ぶりの高値となったと伝えられたことも、好業績のサポート材料として注目されている。

■前期3Q業績は高利益進捗率で着地し今期は3期ぶり最高純益更新の観測も

 同社の2017年期6月期3Q業績は、今年5月12日に発表され、前年同期比58.9%増収、17.8%営業増益、9.3%経常増益、11.3%純益増益と続伸し、6月通期業績対比の利益進捗率は、82%~84%と目安の75%を上回った。投資家向けの自社ブランドマンション「XEBEC(ジーベック)シリーズ」の販売エリアを従来の都内の城南・城北エリア中心から城東エリアに拡大したほか、販売チャンネルも個人投資家に加えて投資法人にも多角化したことなどが要因となった。

 2017年6月通期業績は、期初予想の売り上げ94億6800万円(前期比35.3%増)、営業利益4億4000万円(同7.1%増)、経常利益3億3300万円(同1.1%増)、純利益2億1300万円(同1.1%増)のままと据え置いたが、3Qの高利益進捗率業績から上ぶれ着地期待を高めている。東洋経済会社四季報最近号では営業利益4億6000万円、経常利益3億5000万円、純利益2億2500万円と観測している。また続く2018年6月期業績も、5月30日発表の仲介事業への仮想通貨「ビットコイン」決済の導入、6月12日発表のロボットホームとOEM契約した同社マンションへのIoT(モノのインターネット化)の導入、さらに7月6日発表の販売用不動産売却などの寄与から続伸が有力で、同じく東洋経済会社四季報では、純利益を3億3000万円と2015年6月期の過去最高(2億9300万円)を3期ぶりに更新すると観測している。

■再三ストップ高の急騰特性の再現を期待しまず5月高値奪回に弾み

 株価は、ビットコイン導入がサプライズとなって5月末にストップ高して2512円へ急伸し、ビットコイン価格の急落の波及で1720円安値へ突っ込んだが、IoT導入をハヤして1953円へ急反発し、足元では25日移動平均線を出没する中段固めを続けてきた。会社側予想の前期業績ベースでのPERは9倍台と割安であり、今年2月もストップ高して上場来高値2770円まで買い進まれた急騰特性の再現期待を高めてまず5月高値2512円奪回に弾みをつけよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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