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3人に1人がテクノロジー機器依存、10代や高所得は高く 世界17カ国で調査
世界有数のマーケティングリサーチ企業「GfK」は世界17カ国、2万2,000人のインターネットユーザーを対象に、「テクノロジー機器依存調査」を実施した。
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まずテクノロジー機器の定義だが、スマートフォン、パソコン、テレビなどの電化製品を指す。これらの機器を使用しない時間を設けることができるか?という質問では、「テクノロジー機器を使わない時間を設けることが難しい」とした人(34%)は、「使用しない時間を作れる」という人(16%)よりはるかに多いことが分かった。つまり、世界各国では3人に1人がテクノロジー機器を常に手放せない(依存)状況にあることが明らかになった。
男女では大きな違いはなかったが、年代別では顕著な違いがみられた。「テクノロジー機器を使わない時間を設けることが難しい」とした割合は、若い年代ほど高くなり、60歳代以上では15%であったのに対し、15から19歳では44%に上昇。
さらに、所得層で分けてみると、高所得層(上位1/4)は「テクノロジー機器を使わない時間を設けることは難しい」が39%、「使用しない時間を作れる」が11%で、他所得層よりテクノロジー機器に依存する人が多いことが明らかになった。若年層と高収入層は電化製品が身近にないと不安という人が多いようだ。
国別にみると、特にテクノロジー機器に依存する人の割合が高い国は、中国、ブラジル、アルゼンチンの3カ国だった。
一方、日本の状況は、「テクノロジー機器を使わない時間を設けることが難しい」が17%で、「使用しない時間を作れる」(15%)をやや上回る程度だ。年代別では、「テクノロジー機器を使わない時間を設けることが難しい」との回答は、15から19歳、および20歳代では24%に上昇。また、30歳代以上では、グローバルでみられたような年代による大きな違いはなかった。世界同様に、日本の若い年代でもテクノロジー機器に依存する割合が高いようだ。
メール、SNSなどのITコミュニケーションツールをはじめ、今や私たちの日々の生活においてテクノロジー機器の役割は大きくなるばかり。今後は、テクノロジー機器への過度な依存とどう向き合っていくかは真剣に考える過渡期となるかもしれない。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る)
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