ドトールが新業態「本と珈琲 梟書茶房」池袋に カフェと書店が一体化

2017年6月30日 16:01

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テーブルでのイメージ(ドトールコーヒーの発表資料より)

テーブルでのイメージ(ドトールコーヒーの発表資料より)[写真拡大]

  • 店内の空間配置

 「何時間いても飽きない空間」「カフェというか書斎」「人生観を変える一冊と出会った」。

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 ドトールコーヒーがCafe&Bookの新業態「本と珈琲 梟書茶房(フクロウ ショサボウ)」を6月30日に東京メトロ池袋駅直結の駅ビルEsola(エソラ)池袋4階に出店する。

 お店のコンセプトは「Coffee Meets Books」。独自の選書センスで人気の高い「かもめブックス(神楽坂)」代表で、書店をはじめとする店舗の企画・運営を行うプロジェクトチーム「エディトリアル・ジェットセット」の柳下恭平氏とコラボレートした本と珈琲の新しいブランド。

 よく見かける本屋に併設するカフェではなく、喫茶店の中で思いがけない本との出合いや読書の時間を楽しんでもらうことを一番に考えている。取り扱う書籍は約3,000冊。柳下氏が「あらたな本との出合い」をテーマに選書している。販売する約2,000冊の書籍はすべて梟書茶房オリジナルブックカバーで袋とじされた「シークレットブック」。中身は読んでみるまで分からない、ドキドキ感がそこにはある。頼りになるのは表紙に書かれた紹介文と自分のインスピレーションだけ。読者の運命を変える一冊になるかもしれない。

 特筆すべきは店内の客席だ。「珈琲と食事を楽しむゾーン」「読書と珈琲を楽しむゾーン」「物思いに耽るゾーン」「お喋りするゾーン」と4つのテーマで空間デザインされている。その日の気分に合わせてゾーンを選ぶことが可能。

 またカフェの部分にも力を入れている。日本スペシャルティコーヒー協会副会長である菅野眞博氏がコンセプトに合わせて開発したコーヒー「梟(フクロウ)ブレンド」は、グアテマラをメインにビターチョコレートのような深いコクとボディ感を表現した味わい。オーダーを受けてからサイフォンで丁寧に抽出する。

 新しい本との邂逅、至福の一杯……本とコーヒー好きを心底満足させる空間がそこにはある。カフェでありながらまるで書斎のような居心地の良さをきっと実感できるはずだろう。ドトールの新しい試みに注目だ。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る

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