家電で「消費電力偽装」が蔓延か?

2017年6月28日 15:37

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記事提供元:スラド

taraiok曰く、 自動車での排ガス偽装が話題になったばかりだが、同様に生活家電でも省エネ偽装疑があるという指摘が出ているようだ。EUがテレビ、食器洗い機、冷蔵庫といった生活家電に対してエネルギー調査を行ったところ、現実の条件下でテストした場合、多くの製品で製品ラベル上に記載されている2倍のエネルギー消費が行われていることが分かったという(guardianSlashdot)。

 テレビでは調査対象となった7種類の製品のうち4製品は「超高精細」や「高ダイナミックレンジ」といった機能を使用すると消費電力が増加した。そのうちの一つは100%以上も消費電力が増えたとしている。またファームウェアを更新したときに省エネ機能をOFFにする製品もあるようだ。このレポートは特定のブランドに対して焦点を当てたわけではないが、昨年米国で行われた同様の調査では、サムスンとLGテレビではエネルギー使用量が最大45%も増加していたことが判明している

 最新の研究では調査対象となった冷蔵庫の半分はドアを開ける、または食品を入れておくといった日常的な動作により消費電力が最大32%増加したとしている。食洗機では標準的なエコモードで使用されない場合、カタログ値よりも最大73%も増加した。最新の研究によると多くの食洗機がエコモード以外のモードで使われているとしている。

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