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王道vs邪道!? AKB総選挙から見えた次世代戦争のテーマ
台風によるイベントの一部中止、人気メンバーの相次ぐ不出馬と、ここ数年、CDは売れてもヒット曲にはならないジレンマ、すっかりマンネリ化し、色あせたイベントになっているかと思われたAKBの総選挙。
【こちらも】混迷し形骸化したAKB総選挙に明日はあるか?
今年は、NMB48須藤凛々花のまさかの「結婚宣言」で、話題一色になるかと思われたこのイベントだったが、さすがに選抜入りするメンバーたちは、先輩が抜けた穴に押しだされたわけではなく、自力で取りに行ったことを証明する、熱い受賞コメントが飛び交う好イベントになった。
11位にランクインした、AKBの次期総監督(通称ジキソー)と呼ばれる高橋朱里が、泣きながら須藤の発表に対して、「ファンの気持ちを考えろ!」という内容の噛みつきを行い、さらに、9位の岡田奈々……AKBとSTUを兼任する元三銃士の真面目代表は「スキャンダルで名をあげる者もいていいが、そうじゃない者に光が当たるAKBにしたい」と、須藤どころか、指原莉乃や峯岸みなみといったレジェンドもばっさりと切り捨ててみせた。
かと思えば、SKEの惣田紗莉渚は、「(遅咲きの)20歳でアイドルになり、ファンの期待に応えようと思えば、どうしたらいい?」と疑問を投げかけ、6位になったSKE須田亜香里は、不細工という自虐ネタを交えつつも、「6位という結果がすべてである」という内容のスピーチで締めくくった。
この「正統派アイドルvsキャラアイドル」論争は、2年前、渡辺麻友が指原莉乃に敗れたことで、AKB内では結論が出たということで沈静化していたが、今回は「パフォーマンスアイドルvs炎上型アイドル」という形で再燃する可能性もはらんでいる。
正当派の雄であった℃-ute(キュート)が解散し、E-girlsも再編成する状況で、トップアイドルとしてAKBには、これまで重視されてこなかったパフォーマンスの質の向上も求められてくるだろうし、その一方で、ポスト指原のメディアに強いメンバーも必要とされてくる。
これからのAKBの進化を占う意味でも、面白く意義深い総選挙であった。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)
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