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【東京五輪】追加種目は何?種目数は過去最大の339に
国際オリンピック委員会(IOC)の臨時委員会が9日、ローザンヌ(スイス)で開催され、20年東京五輪で新たに追加採用される新種目が決定した。
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予定では最大4種目の追加となる予定だったが、新たに12種目追加された。野球・ソフトボールなど昨夏に決定している追加種目の5競技18種目と合わせて、38競技339種目が行われることが確定。
これで、過去最大規模となったリオ五輪を大きく上回る規模で開催されることとなった。
■東京五輪で追加された新種目は?
臨時理事会で決定された新種目は、すでに実施が決定している9競技の中から12種目。追加種目は以下の通り。
<競泳>
男子 800メートル
女子 1500メートル
男女混合 400メートルメドレーリレー
<アーチェリー>
男女混合 団体戦
<陸上>
男女混合 1600メートルリレー
<バスケットボール>
男子・女子 スリー・バイ・スリー(3人制)
<自転車>
男子・女子 BMXフリースタイル・パーク
男子・女子 マディソン(3大会ぶりの復活種目)
<フェンシング>
男子・女子 団体戦
<柔道>
男女混合 団体
<卓球>
男女混合 ダブルス
<トライアスロン>
男女混合 リレー
■メダルが期待できる種目は?
新たに追加された16種目のうち、メダルが期待できる種目は3つ。バスケットボール、卓球、柔道があげられる。
<バスケットボール>
バスケットボールは身体能力の差もあり諸外国に圧倒されているのが現状。5人制では女子が何とか世界の強豪を相手に善戦しているものの、男子はまったく歯が立たず76年のモントリオール以降五輪には出場していない。
しかし、3人制の日本バスケットは善戦しており、9日現在で男子は9位、女子は15位。アジアでも男女ともトップクラスにある。5人制から転向する選手も多く、代表候補に次々と加わることで選手層も厚くなり、メダルが期待される競技となっている。
<卓球>
5日まで行われていた世界卓球でも、吉村真晴(名古屋ダイハツ)、石川佳純(全農)組が日本勢として48年ぶりに金メダルを獲得したのが男女混合ダブルス。この種目は、全日本選手権でも実施されており、世界的にもレベルが高い。今回実施種目に追加されたことで、一躍金メダルに近い種目となりうる。
ただ、国際卓球連盟の提案によると、選手数は「各国・地域で男女3名ずつ(うち、1名は団体戦要員)」となっている。これは従来と変わらない人数で、今回金メダルを取ったペアとはいえ、国内選考を勝ち抜きシングルスか団体の代表になる必要がある。
また、卓球は中国が強い他、欧州各国も強豪国が集っている。こういった国々が強化に乗り出す可能性もある。
<柔道>
柔道では、新たに男女混合団体が採用された。男女各3名が出場、計6名で争われ、男子は73キロ以下、90キロ以下、90キロ超、女子は57キロ以下、70キロ以下、70キロ超の各級個人戦出場者でチームを構成する。
これまで、前回大会のリオ五輪でも採用を働きかけていたものの、採用されなかった歴史があり、20年東京五輪でその念願がかなった形となった。
世界柔道選手権では11年より男女別(5人制)団体戦が採用されており、女子は13年と15年に優勝、男子は14年~15年に連覇を達成した。今年実施される世界選手権では混合団体戦が実施される予定となっている。(記事:夏目玲奈・記事一覧を見る)
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