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好投も報われず・・千葉ロッテ石川歩、開幕から6連敗
6日に行われたプロ野球交流戦の千葉ロッテマリーンズ対中日ドラゴンズの試合は、ロッテが0対3で敗れた。今シーズンまだ勝ち星のないロッテ先発の石川歩は今季最長となる8回を投げ切るも敗戦投手となり、初勝利はならず、これで開幕から6連敗となった。
■エースの力投も報われず
昨年のパリーグ・最優秀防御率投手がもがき苦しんでいる。
初回、中日の先頭打者・京田陽太の打球は右中間へフラフラと上がり、外野手の判断ミスにより後逸、京田は三塁まで進む(記録は三塁打)。続く二番、亀澤恭平にレフトに犠飛を打たれ、僅か7球で先制点を奪われる。それでも5回までを被安打2と、力強いストレートを中心にテンポの良いピッチングでドラゴンズ打線を抑えていく。6回に2点目を失うも大崩れすることなく、7回も三者凡退に抑えて辛抱強いピッチングを続けていた。
しかし迎えた8回、先頭の平田良介にレフトスタンドに運ばれ3失点目。打たれた石川は打球を見送りながら、両ひざに手をつきがっくりと肩を落とした。
■どん底のチーム状態
0勝6敗、防御率も6点台とはいえ、この日の石川の内容は8回を投げ、被安打7の3失点。決して6連敗を喫するようなピッチングではなかった。また、今回の登板の他にも2失点以内で敗戦投手となった試合もあり、チームの不振、とりわけ深刻な打線の貧弱さに泣かされているといっても過言ではないだろう。
ここまでチーム打率は2割8厘、総得点158、チーム本塁打数27は何れも12球団ワースト1位。開幕当初から打線の弱さを露呈し借金22の最下位、交流戦に入っても3連敗を含む2勝5敗と浮上の兆しは見えていない。
この試合も中日先発・又吉に4安打完封負け、好投の石川を援護することが出来なかった。同じ日、千葉ロッテは新外国人として、日本でのプレーの経験もあるペーニャの獲得を発表。だが、貧打線のマリーンズをどん底から引っ張り上げる救世主となれるかは未知数だ。
3月に行われたワールドベースボールクラシック、日本ラウンド開幕戦の先発として東京ドームのマウンドでキューバ代表を相手に力投をみせた石川歩。入団初年度より3年連続二桁勝利を挙げている大黒柱が今季初勝利を挙げる日はいつ訪れるのだろうか。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る)
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