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【編集長の視点】トレンダーズは今週末の決算発表を前に今2018年3月期業績の続伸期待を高めて続伸
トレンダーズ<6069>(東マ)は、前日9日に26円高の1084円と続伸して引け、25日移動平均線水準での三角保ち合いからの上放れ気配を強めた。同社株は、今週末の5月12日に3月期決算の発表を予定しており、上方修正された前2017年3月期業績に次ぎ、今2018年3月期業績も続伸が期待できるとして買い増勢となった。株式需給的にも、著名個人投資家の大量保有判明による株価急伸と信用規制に伴う株価下ぶれも一巡したことが、上放れのサポート材料視されている。
■5月12日の決算発表では「mitayo.」の動画配信機能の提供が注目ポイント
同社の業績は、前2017年3月期業績について昨年11月に第2四半期(2016年4月~9月期、2Q)業績を上方修正したあと、今年4月24日に今度は3月通期業績を上方修正した。3月通期業績は、訪日外国人観光客向けメディア「ZEKKEI Japan」を事業譲渡したことで売り上げが期初予想より2億8900万円下ぶれて18億6000万円(前々期比24.4%増)と増収転換率をやや縮めた。ただ利益については、中核事業のSNSマーケティング事業、メディアマーケティング事業、インスタグラム関連サービス、アドテクノロジーを活用したニュース配信サービスが高い成長率で推移したことから上方修正した。期初予想より営業利益を3800万円、経常利益を3900万円、純利益を4100万円それぞれ引き上げたもので、営業利益は1億9800万円(前々期は2800万円)、経常利益は1億9900万円(同1800万円)、純利益は1億4100万円(同4800万円)とV字回復を鮮明化した。
続く今2018年3月期業績の動向については、今年5月1日から11日までが決算発表を前にした沈黙期間となるため5月12日の決算発表を待つ必要があるが、前期通期業績の上方修正に伴い前期第4四半期(2017年1月~3月期)の業績が急伸しおり、このペースをキープして業績続伸期待を高めている。とくにニュース配信サービス「mitayo.」では、今年1月から動画配信機能の提供を開始し、動画配信で掲載メディアと広告主を限定した広告取引システムのPMP取引機能の提供を開始したことなどの寄与への期待も高い。
■急伸後のほぼ往って来いも25日線水準で下値を固め年初来高値に再チャレンジ
株価は、今年4月11日に著名個人投資家が同社株式を11%超も大量保有したことが明らかになってストップ高を交え窓を開けて年初来高値1600円まで急伸、その後の信用規制強化などもあって、ほぼ往って来いの調整で25日移動平均線水準での三角保ち合いで下値を固めた。同社株は、昨年5月も前期業績のV字回復予想を評価してストップ高するなど急騰特性が際立っているだけに、再現期待を高めて年初来高値への再チャレンジが有力となる。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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