浪江町の森林火災で放射能汚染拡大を告げるデマ

2017年5月9日 15:18

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記事提供元:スラド

masakun 曰く、 4月29日より福島県浪江町の帰還困難区域で森林火災が発生した(中日新聞)。この火災は5月6日夕方に鎮火したのだが、これに関連して放射能汚染拡大を告げるデマが燃え広がっている(TogetterまとめBuzzfeed)。

 浪江町の火災については5月2日に福島県が「火災現場周辺の環境モニタリングおいても火災の発生前後で空間線量率に変動はなく」と発表している。

 しかしながら元東京電力社員の一井唯史氏が発信したメールが紀伊民報や漫画原作者の雁屋哲氏のブログに転載された。そのメールによると、東北・関東・北信越・静岡・愛知の人がとるべき対策は

  ▼内部被ばくしないよう換気はしない。外出時は二重マスク。家庭菜園にはしばらくビニールシートをかぶせる。雨が降ったときは必ず傘を差す。1週間ぐらいは毎日朝昼晩、みそ汁を飲む……。

 だという。

 紀伊民報は「自分の信頼する原発技術者からの情報だから」という理由でファクトチェックをせずにそのまま紙面に掲載(Togetter)し、スプートニク日本は2016年のカナダの森林火災の写真を付けて報じた(現在は記事を修正済み)。美味しんぼ作者にいたっては「今日もまた」平常運転であろう。

 なお5月1日午後関東地方で放射線量が上がったが、これは大気中にあるラドンの娘核種が雨滴に取り込まれて落ちてきたため(Togetter)。連休明け出社拒否をしている新人がいたら「浪江町の森林火災は大丈夫だから」とやさしく教えてあげてほしい。

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