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帰ってきた『笑ゥせぇるすまんNEW』、再びアニメ化される理由

帰って来た『笑ゥせぇるすまんNEW』では、原作エピソードとオリジナルエピソードを毎回1話ずつ放送するスタイルとなっている(c)藤子スタジオ/笑ゥせぇるすまんNEW製作委員会[写真拡大]
■2017年に『笑ゥせぇるすまんNEW』が放送開始
2017年4月3日から読売テレビなどで『笑ゥせぇるすまんNEW』が放送を開始した。1989年に元祖『笑ゥせぇるすまん』が放送されてから28年の歳月を経て復活を果たしたが、相変わらずの濃いキャラクターとブラックユーモアにあふれた作品となっている。
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■『笑ゥせぇるすまん』が帰ってきた
『笑ゥせぇるすまん』は藤子不二雄(A)著の漫画。そのアニメ版が1989年に放送され、一度はドラマ化されたこともある。全身黒いスーツに身を包み、赤い唇が印象的な喪黒福造は不思議なセールスマンである。「みなさんの心のスキマをお埋めします」というフレーズで、世の中に不満を持っている人に近づいていく。喪黒は困っている人を助けるような行動を取るが、目を付けられた人はことごとく自分の欲に負けていく。その結果、喪黒は欲に負けた人に制裁を与え、オチが付くのが一般的な流れである。
クセになるオチとキャラクターによって一世を風靡したアニメだが、2017年4月に『笑ゥせぇるすまんNEW』として帰ってくることとなった。30分に2つのエピソードを放送する形になっており、短めなので見やすいのも特徴である。しかし、制作側としては「昨今の流し見する」というアニメの風潮に対して、「トラウマになるような作品したい」という意図があるようだ。
元々、『笑ゥせぇるすまん』が流行したのもバブル期で、有頂天になる当時の人に皮肉を届けることもあって人気を博した。制作側では当時の骨組や設定を大事にしながら、現代において喪黒福造に「ドーーーン」と突き落とされる人間を生み出していく予定のようだ。
■「ブラックドラえもん」ともいわれる『笑ゥせぇるすまん』
一般的なアニメとは一線を画し、全体的にブラックユーモアの世界観を貫き通しているのが本作の特徴である。その世界観から「ブラックドラえもん」と呼ばれることもあるようだ。
たとえば、『笑ゥせぇるすまんNEW』で放送されたエピソードの中に「ご利用は計画的に」というものがある。OLとして働く高島ミツコ(31)は会社で同僚から悪口を言われるなどうだつの上がらない人生を送っている。そんな彼女の唯一のストレス発散方法がショッピングだが、すぐにカード限度額に到達してしまう。
困り果てる高島の元に喪黒福造が現れるのだが、いくら使っても限度額いっぱいにならないクレジットカードを渡す。そのカードはいくら使っても使用限度額に到達しないが、次の日には買ったものが回収されてしまう。どうしても自分のものにしたい高島は、エステに通って自分を美しい姿に変える。これならば回収されることもないと思ったが、最終的に高島は喪黒福造によって老いた姿に変えられてしまう。
喪黒福造が与えたものを「ひみつ道具」と見れば、その使い方を失敗して痛い目を見た高島は「のび太」である。喪黒の罰にはリアリティがあり、現代チックになっているが『笑ゥせぇるすまん』の魅力。新しい『笑ゥせぇるすまん』において今後どのようなエピソードが生まれるのか楽しみである。
『笑ゥせぇるすまんNEW』はTOKYO MXでは毎週月曜日23時、読売テレビでは毎週月曜日25時59分のスケジュールにて放送中。また、dアニメストア、Netflix、huluなどでも配信している。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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