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17日の米国市場ダイジェスト:ダウは183ドル高、週末の地政学的リスク回避で買い戻し広がる
*07:45JST 17日の米国市場ダイジェスト:ダウは183ドル高、週末の地政学的リスク回避で買い戻し広がる
■NY株式:ダウは183ドル高、週末の地政学的リスク回避で買い戻し広がる
NYダウ ナスダック
終値:20636.92 終値:5856.79
前日比:+183.67 前日比:+51.64
始値:20484.75 始値:5821.55
高値:20644.41 高値:5856.79
安値:20484.75 安値:5818.20
17日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は183.67ドル高の20636.92、ナスダックは51.64ポイント高の5856.79で取引を終了した。先週末にかけて地政学的リスクが高まっていた反動から、金融やハイテクセクターを中心に買い戻しが入った。14日の祝日を利用して連休を取得した市場参加者が多いほか、欧州の殆どの市場がイースターに伴い休場で閑散取引の中、今週から本格化する1-3月期決算への期待も相まって、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では全面高となり、銀行や自動車・自動車部品の上昇が目立った。
送金大手のマネーグラム(MGI)は、中国電子商取引のアリババ・グループ(BABA)傘下の金融会社であるアント・フィナンシャルが買収価格を引き上げ、上昇。アルミ応用製品のアルコニック(ARNC)は、クラインフェルトCEOの辞任が明らかとなり、堅調推移。ファストフードのマクドナルド(MCD)はウェルズ・ファーゴによる投資判断引き上げを受け、買われた。一方で、製薬大手のイーライ・リリー(LLY)は関節リウマチ薬が食品医薬品局(FDA)の認可を取得できず、下落した。
動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)はマーケット終了後に1-3月期決算を発表し、売上高は予想に一致し、一株利益は上振れた。しかし、契約者純増数が予想を下振れ、時間外取引で下落して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル反発、米財務長官が長期的なドル高容認
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、一時108円31銭まで売られたが、109円05銭まで上昇し、108円90銭で引けた。予想を下回った4月の米NY連銀製造業景気指数、NAHB住宅市場指数を嫌ったドル売りが優勢となった。しかしながら、ムニューシン米財務長官は英フィナンシャルタイムズ(FT)紙とのインタビューで、「ドル高は長期にわたり良いこと」との見解を繰り返したため、米国政府がドル高是正に動くとの警戒感は後退し、ドル買いが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.0670ドルまで上昇後、1.0635ドルへ反落し、1.0644ドルで引けた。ユーロ・円は、115円40銭から116円03銭まで上昇。リスク回避の円買いが後退した。ポンド・ドルは、1.2546ドルから1.2596ドルへ上昇した。ドル・スイスは、1.0010フランへ下落後、1.0053フランへ上昇。安全通貨としてのフラン買いは後退した。
■NY原油:反落で52.65ドル、石油リグ稼働数の増加が嫌気される
NY原油先物5月限は反落(NYMEX原油5月限終値:52.65↓0.53)。前日比-0.53ドルの52.65ドルで取引を終えた。シェールオイル開発は拡大しているとの見方が浮上したことが要因。米ベーカー・ヒューズが先週末発表したデータによると、米国内の石油リグ稼働数は11基増加した。リグ稼動数は増加傾向にあり、生産量増加によって需給関係がひっ迫する可能性は低下しつつある。ただし、チャートでは、100日移動平均線(51.59ドル水準)を依然して上回っており、やや底堅い動きがしばらく続く可能性がある。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 22.81ドル +0.47ドル(+2.10%)
モルガン・スタンレー(MS) 41.19ドル +0.80ドル(+1.97%)
ゴールドマン・サックス(GS)226.26ドル +2.94ドル(+1.32%)
インテル(INTC) 35.48ドル +0.23ドル(+0.65%)
アップル(AAPL) 141.83ドル +0.78ドル(+0.55%)
アルファベット(GOOG) 837.17ドル +13.61ドル(+1.65%)
フェイスブック(FB) 141.42ドル +2.03ドル(+1.46%)
キャタピラー(CAT) 94.14ドル +1.04ドル(+1.12%)
アルコア(AA) 31.31ドル +0.32ドル(+1.03%)
ウォルマート(WMT) 73.49ドル +0.34ドル(+0.46%)
スプリント(S) 8.40ドル +0.12(+1.45%)《SK》
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