日本の総人口、前年比0.13%減、6年連続減少

2017年4月17日 09:30

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 総務省が14日に公表した16年10月1日時点の人口推計によると、日本の総人口は前年比16万2,000人(0.13%)減の1億2,693万3,000人だった。総人口の減少は6年連続。また総人口のうち、日本人人口は前年比29万9,000人(0.24)%減の1億2,502万人で、減少幅は6年連続で増加している。日本の総人口は2005年に戦後初めて前年比マイナスとなり、2008年に人口数のピークを迎えた。2011年以降は毎年減少している。

【こちらも】日本の人口、2017年1月1日時点は1億2686万人、高齢化率は27.4%

 15年10月から16年9月までの出生数は前年比2万1,000人減の100万4,000人、死亡者数は前年比1,000人減の130万人だった。出生時数から死亡者数を差し引いた値である「自然増減」は2008年以降マイナスとなっている。その一方で、入国者数から出国者を差し引いた値である「社会増減」は2013年以降毎年増加し、増加幅も年々大きくなっている。なお同時期における入国者数は前年比28万2,000人増の336万1,000人、出国者数は前年比24万2,000人増の322万8,000人だった。

 都道府県別にみると、人口が増加したのは東京都、愛知県、沖縄県、埼玉県、千葉県、神奈川県、福岡県の7都県。対前年比の人口増加率は、東京都が0.8%と最も高かった。以下、沖縄県0.4%、埼玉県0.32%、愛知県0.32%、千葉県0.21%、神奈川県0.20%、福岡県0.06%と続く。自然増減と社会増減(ここでは都道府県転入者数から、都道府県転出者数を差し引いた値)でみると、両方とも増加(自然増加・社会増加)したのは47都道府県のうち東京都、愛知県、沖縄県のみ。埼玉県、千葉県、神奈川県、福岡県は、自然増減では減少しているが、社会増減において増加したため、結果として県全体の人口は前年比増となった。

 総人口の現状を男女別にみると、男性は前年比7万6,000(0.12%)減の6,176万6,000人で総人口に占める割合は48.7%。9年連続の減少だった。女性は前年比8万6,000(0.13%)減の6,516万7,000人で総人口に占める割合は51.3%、6年連続の減少となった。女性が男性よりも340万2,000人多いというのが現状で、人口性比(女性100人に対する男性の数)は94.8人となる。(記事:荒川・記事一覧を見る

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