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『夏目友人帳 陸』(夏目友人帳 6期) 第1話「つきひぐい」【感想レビュー】
『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第1話 「つきひぐい」【感想レビュー】©緑川ゆき/白泉社・「夏目友人帳」製作委員会[写真拡大]
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
小さい頃から時々、変なものを見た。他の人には見えないらしいそれらは、おそらく妖怪といわれるものの類。
いよいよ始まりました、2017年春アニメ『夏目友人帳』第6期。もう6期ですよ、長いシリーズになってきました。
感想・レビューを始める前に、軽い自己紹介を。ラノベ作家・ライターをしております星崎梓です。
夏目友人帳シリーズは原作コミックスも集めて読んでいますので、あまりにも検討違いな感想は書かないつもりです。それなりに楽しく読めるレビューになればいいなぁ、と思っています。
よろしくお願いします。
とまあ、どうでもいい筆者の自己紹介などには興味ないでしょうから、始めちゃいましょう。
■『 夏目友人帳』の主なストーリーと設定
シリーズ初視聴者向けに簡単な説明です。
※シリーズを追っている方は読み飛ばしてください。
夏目友人帳の原作は、『LaLa』にて連載中、緑川ゆき先生による少女漫画です。男主人公かつ非恋愛ものということで、男性でも読みやすい少女漫画となっています。
主人公・夏目貴志(なつめ たかし)は妖怪の見える高校生。妖怪の見えない周囲の人間から変人扱いされ不気味がられ、家を転々とする幼少時代を過ごします。現在では優しい夫婦の家で暮らし、気の合う仲間に囲まれています。しかし、妖怪が見えるという事情を話せば、彼らは”受け入れてはくれても、余計な心配まで”させてしまう。
そう考える夏目は、妖怪と関わりの深い者以外には事情を隠しています。
大切だからこそ嘘をつく、大切だからこそ話してほしい。そんな感情が複雑に絡み合う優しい物語です。
物語のキーとなるのは、「夏目友人帳」という妖怪の名が書かれたアイテム。これは、名の書かれた妖怪を支配する力を持ちます。祖母の遺品としてこれを譲り受けた心優しい夏目は、妖怪に名を返したり、逆に友人帳を悪用しようとする妖怪に襲われたり。
用心棒であるニャンコ先生(元は友人帳を狙う妖怪だった)とのかわいいやりとりも魅力的なアニメです。
詳しいキャラクター等の説明に関しては、公式サイトをどうぞ。
次の項目から、いよいよレビューに入ります。
■起:ある日おかしな妖怪を助けて
ある日夏目とニャンコ先生は、頭にツボをかぶったおかしな人物に出会います。彼は壁にツボを何度もぶつけています。
「ツボが抜けないのです」
そう口する彼は、封印されている怪しい妖怪かもしれない。警戒するニャンコ先生でしたが、心優しい夏目は放っておくことが出来ず、ツボを取ってしまいます。
いつものパターンです。優しすぎるから、いろいろ巻き込まれてしまうのです。
するとその妖怪は、「お礼にお前さまを若返らせてさしあげよう」と口にし、夏目を若返らせてしまいます。
夏目、ショタ化です! 小学生になってしまいましたΣヽ(゚Д゚○)ノ
ニャンコ先生「夏目!?」
夏目「なんで俺の名前を知っているんだ」
しかも、厄介なことに記憶がないという。そうして去ってしまう妖怪。これはやべぇ。
■承:夏目(ショタ)は友人の家へ
家に帰って対策を練ろうにも、夏目を預かっている藤原夫妻は夏目の妖怪事情を知りません。かと言って、下手にバラせばヒミツにしている夏目が怒る。
困ったニャンコ先生。そこに偶然通りかかったのは、夏目の妖怪事情を知る友人、田沼&多軌。事情を説明し、夏目を田沼の部屋につれていくことに。
夏目「俺のこと、知っているんですか?」
小学生だった頃の夏目は、妖怪の見えない周囲の人たちから不気味がられ、気を引くために嘘を言っているなどとバカにされ続けていました。そんな自分の前に、友達だと名乗る人物が現れ困惑する夏目(ショタ)。
記憶が無いとはわかっていても、友人に不審がられる田沼達の心境を想像すると……辛いものがありますね。
ニャンコ先生は、妖怪の正体について語ります。
「”つきひぐい”の仕業なのだ」
「旅をしながら民家や蔵に泊まり込み、出ていく時はお礼にその家の古くなったものをひとつ、新しくして去っていくという」
うーん、悪気がないだけに厄介な妖怪です。
ニャンコ先生は妖怪を”はっきり”と見ることのできない田沼&多軌に夏目の世話を任せ、つきひぐいを探すことにします。
■転:辛かった幼少時代、でも今は……
一緒にカレーを作ったりと、田沼達と打ち解けていく夏目(ショタ)。部屋を少し離れると、突然、家の外に妖怪が現れ、夏目に声をかけます。
あの2人はお前を騙し、食おうとしている。ここから出してやるから入れてくれ――と。
「嘘だ! あっちへいけ!」
叫ぶ夏目でしたが、田沼に見られ、逃げ出します。
妖怪が見えると口にしても、誰も信じてくれなかった幼い頃の夏目。だけど、田沼達は夏目を受け入れ、心配してくれます。そんな2人を見て、夏目は妖怪を見たことを話すのです。
「フジワラさんってどんな人?」
「きらわれてない?」
その後、夏目は思い切って、今の自分の環境について訊ねます。家を転々としてきたから、今住んでいる家に迷惑をかけていないか、また嫌われて嫌な思いをしているんじゃないか、気になるのです。そんなことを考えているのが小学生だということを思うと、よけいに辛いです。
「とっても優しい人達だよ。嫌われてなんかいないし、夏目がいつもすごく大切にしている人たちだよ」
記憶を戻すのが怖い夏目は、それを聞いて少し安心します。そして、もとに戻ったらこうして2人と過ごしている今を忘れてしまうのか、不安になります。
「俺達が覚えているよ。だから、早く戻ってこいよ、夏目」
すると田沼は言いました。友情を感じるシーンです。
■結:ニャンコ先生は妖怪を発見して
人の一生は短いから、喜ぶと思った。
つきひぐいは良かれと思って若返らせたのですが、
「新しくありたいか、月日を重ねたいかはそれぞれ違うものだろう」
とニャンコ先生に説得され、術を解くことに。
帰ってきたニャンコ先生に、夏目(まだショタ)は問います。
「おれとせんせいは友達なの?」
「違うぞ。腐れ縁だ」
夕食の準備を終えた田沼達が部屋に入ると、そこには仲良く眠るニャンコ先生&もとに戻った夏目の姿がありました。
■『 夏目友人帳 陸 』(夏目友人帳 6期) 第1話 「つきひぐい」の感想まとめ
新シリーズの1話目ということで、主要人物の関係がわかるエピソードになっていました。夏目、田沼達、ニャンコ先生のそれぞれの想いが描かれた、絆のエピソードでもあります。
初っ端から心温まる回でした。ちなみに、このエピソードは原作コミックの20巻に収録されていますよ♪
若返らせられる妖怪が出てきたわけですが――筆者は、ずっと新しくありたいなあ。永遠に子供でいたいです。(余韻ぶち壊し発言スミマセン)
初回ということで少し長くなってしまいましたが、次回からはもう少しコンパクトにまとめていきます。またお付き合いいただけたら幸いです。
『 夏目友人帳 』はニャンコ先生や妖との触れ合いだけじゃない。人間同士の関わり合いも重要なアニメ!
(あにぶ編集部/星崎梓)
©緑川ゆき/白泉社・「夏目友人帳」製作委員会
情報提供元:あにぶは、アニメのおたくな情報やアニメのニュースを初め、アニメのコラムなどを配信しているアニメコラムサイトです。
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