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アスクルが火災事故で約100億円の特別損失を発表
アスクルが2月16日に発生の火災事故による損害額を約100億円と発表。アマゾンや楽天他、競争の激しいEC業界で、今後もこれまで同様の競争力を維持することができるかに注目。[写真拡大]
アスクル<2678>が誇る埼玉の最新鋭の物流センター(ASKUL Logi PARK首都圏)で2月16日に火災が発生。施設が全焼するという被害の中、その損害額に注目が集まっていたが、アスクルは火災の損害額を総額約100億円と発表。
アスクルが発表した同火災による損害の見込み額は下記の内訳となっている。
・資産の原状回復費等の引当金繰入額 6,819百万円
・固定資産やたな卸資産の損失額 3,286百万円
・その他関連費用 39百万円
・合計 10,145百万円
合計10,145百万円を2017年5月期第3四半期累計の特別損失として計上。
ただし金額は確定していないものの、火災保険(2,500百万円)、運送保険(2,111百万円)の受取り可能性があるため、受取り保険額を除いた被害額は大きく変動する可能性を有している。
また約100億円の特損の計上のみならず、2017年5期決算も下記のように修正を発表。
売上高 348,000→335,000百万円(▲13,000百万円)
経常利益 9,500→8,000百万円(▲1,500百万円)
火災事故の影響によりBtoC事業の「LOHACO」が約100億円の減収、BtoB事業についても直接的な影響はないものの、物流の混乱等の発生により約30億円の減収を見込んでいる。これらにより約130億円の減収そして経常利益15億円の減益を発表。尚、期末1株当たり18円の配当の予想も、未定に変更されている。
本火災事故は鎮火まで最終的に12日を必要とする大規模火災にまで発展。更にアスクルは消防法違反の疑いで、本社他が家宅捜査を受ける事態にも至っている。鎮火はなされ、今回ある程度の被害額は判明したものの、本火災事故はアスクルの経営に今後長期間に渡り大きな影響を与えると考えられる。アマゾンや楽天他、競争の激しいEC業界で、今後もアスクルがこれまで同様の競争力を維持することができるかに注目が集まりそうだ。(編集担当:久保田雄城)
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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