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【注目銘柄】正栄食品工業は自律調整完了して上値試す、17年10月期業績予想は増額の可能性
正栄食品工業<8079>(東2)に注目したい。製パン・製菓用材料等を扱う食品商社である。17年10月期第1四半期が大幅増益となり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は2月の上場来高値後に上げ一服の形となったが、自律調整が完了して上値を試す展開が期待される。
3月13日発表した17年10月期第1四半期(11~1月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.5%減の276億22百万円だが、営業利益が同23.9%増の18億11百万円、経常利益が同28.0%増の18億36百万円、そして純利益が同26.0%増の11億72百万円だった。
乾果実類(ナッツ・ドライフルーツ)等の現地価格低下に伴う販売価格の下落、円高に伴う海外子会社売上の為替換算影響で減収だが、海外子会社を中心とするグループ生産子会社による付加価値向上や生産性向上などの効果で大幅増益だった。
17年10月期通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比0.3%増の1020億円、営業利益が同2.0%増の48億円、経常利益が同3.7%増の48億円、純利益が同2.3%増の30億50百万円としている。
小幅増益予想だが保守的な印象が強い。通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が27.1%、営業利益が37.7%、経常利益が38.3%、純利益が38.4%と高水準である。製菓・製パン業界やスナック・シリアル業界向けへの販売増、仕入・購買機能の強化、合理化効果などで通期会社予想は増額の可能性が高いだろう。
配当は記念配2円を含めて、同6円増配の年間30円(第3四半期末15円、期末15円)としている。大幅増配予想である。
株価は2月24日の上場来高値2700円後に上げ一服の形となったが、3月上旬の2300円近辺から切り返し、3月23日には2600円まで上伸した。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整が完了して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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