『ユーリ!!! on ICE』アニメを超えた現実のフィギュアスケート

2017年3月26日 07:45

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『 ユーリ!!! on ICE 』アニメを超えた現実のフィギュアスケート!©はせつ町民会/ユーリ!!! on ICE 製作委員会

『 ユーリ!!! on ICE 』アニメを超えた現実のフィギュアスケート!©はせつ町民会/ユーリ!!! on ICE 製作委員会[写真拡大]

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今回ご紹介するアニメコラムは、『 ユーリ!!! on ICE 』を題材にした現実のフィギュアスケートとの比較したコラムです。

ユーリオンアイスがうたい文句どおりの”本格”フィギュアスケートアニメであったことを確認し、アニメの中でキャラクターが滑っていたプログラムと、現実のフィギュアスケート選手が滑るプログラム難度などを比較してみました。

実際のフィギュアスケートと比較してみると、『 ユーリ!!! on ICE 』がどんなに本格的フィギュアスケートアニメかを解っていただけると思います。

本格フィギュアスケートアニメ『 ユーリ!!! on ICE 』

 昨年、女性アニメファンに鮮烈な印象を残した『 ユーリ!!! on ICE 』。2期や劇場版の発表が待たれるところですが、残念ながらその報は届いていません。

 この作品が多くのファンを惹きつけることになった要因は、ストーリーやキャラクターなど複数挙げることができますが、今回は「スポーツアニメ」としての魅力に焦点をあてたいと思います。

 放送前には「スポーツアニメによくある、ふたを開けてみたらバトル漫画だった、みたいなことになるのかも」「たぶんフィギュアスケートアニメじゃなくて、フィギュア”ヌ”ケートアニメなんだと思う」といった意見もネット上では見られました。

 恥ずかしながら、筆者もそう予想していた内の一人です。

 筆者はフィギュアスケートが結構好きで、規模の大きい大会は必ずチェックしているので「フィギュアスケートの派手なところばっかりクローズアップされて、実際の競技のいいところが出てなかったらちょっと嫌だな~」などと思っていました(余談になりますが、キンプリくらいぶっ飛んでると圧倒されてそんなこと考える隙もありませんでした)。

 しかしいざ放送が始まってみれば、そんな杞憂は一気に吹き飛んでしまいました。

 キャッチコピーのとおり、本当に”本格”フィギュアスケートアニメだった!!!

 それは、冒頭のヴィクトルが滑るシーンを見ただけではっきりとわかるほど、明確な事実でした。

『 ユーリ!!! on ICE 』のプログラム構成

とはいえ、そこはそれ、『ユーリ!!!on ICE』はアニメなので、現実のトップ選手が行っている競技プログラムよりは難易度の高いプログラムを滑っています(※放送当時。この点については次項で触れます)。

 たとえば、ヴィクトルの滑るフリープログラム「離れずにそばにいて」。このプログラムのジャンプ構成のみを見てみると、前半に4ルッツ、4フリップ、4サルコウ、3アクセル。後半には4トーループ+3トーループ、3アクセルからの三連続、3ルッツ、3フリップを跳んでいます。フリープログラムの中で4回転を4種類、計4回、3アクセルを二本という豪華な内容です。

 ここまで読んで「何言ってんだかよくわかんないな」と思った方は、「ヴィクトルは必殺技4種類使えて、自分のターン8回のうち半分は必殺技使ってる」みたいなものだと思ってください。つまりチートすれすれの強キャラです。

 主人公の勝生勇利くんも、ヴィクトルの構成にはやや及ばないものの、フリープログラム「ユーリ on ICE」では、前半に4トゥループ+2トゥループ、4サルコウ、3フリップ。後半に4フリップ、4トゥループ、3アクセル、3アクセルからの三連続、3ルッツ+3トゥループ。こちらもかなり強気と言える高難易度プログラムです。

現実のフィギュアスケートと『 ユーリ!!! on ICE 』

ユーリ!!! on ICE

画像引用元:©はせつ町民会/ユーリ!!! on ICE 製作委員会

そんな風に、『 ユーリ!!! on ICE 』のキャラクターたちは現実には不可能とも思えるプログラムを滑っていたのですが、放送終了後、2017年が明けてから、この考えは覆されることになります。

 それまでは通常トップ選手であってもフリープログラムに入れる4回転ジャンプは前半に2本、後半に1本までが普通でした(※一部の選手は除きます)。

 しかし、若手のチェン選手(米国)が国内大会で4種類5本の4回転を決めて優勝したのです。

 このことが引き金となり、2月に行われた四大陸選手権のフリープログラムでは、日本の羽生選手や宇野選手が4本、チェン選手が5本の4回転ジャンプを跳びました。

 そもそも、4回転ループやフリップは昨年初めて競技会で成功したジャンプです。そのことを考えても、男子フィギュアスケートの世界でどれだけ急速にジャンプ技術が向上しているかがうかがい知れると思います。

 このように、現実の方が物語世界である『ユーリ!!!on ICE』に近づくどころか追い越してしまうという現象が現在起こっています。三次元が二次元なのでは?という錯覚すら起こしそうになります(笑)。

 また、現実のフィギュアスケート選手たちも『ユーリ!!!on ICE』を視聴していたようです。現世界女王メドベデワ選手が毎週感想ツイートをしていたのは有名ですね。その他にも多くの選手やプロスケーターたちが、国内外問わずコメントを寄せているので、調べてみると面白いかもしれません。

 

 今では現実が『 ユーリ!!! on ICE 』のプログラム難度を超えてしまいましたが、そんな中で新しい『 ユーリ!!! on ICE 』がどのような物語を展開していくのかを楽しみに、2期発表の一報を待ちたいものです。

 今後も技術革新が進めば、勇利がヴィクトルの「離れずにそばにいて」を完コピしてみせたように、現実の選手が「離れずにそばにいて 踊ってみた」を投稿する日がやって来るかもしれませんね。 

タイトル
ユーリ!!!on ICE

監督
山本沙代

放送期間
2016.10.5

主な声優
豊永利行 諏訪部順一 内山昂輝

製作会社
MAPPA

その他の情報
http://yurionice.com

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(あにぶ編集部/あにぶ編集部)

©はせつ町民会/ユーリ!!! on ICE 製作委員会

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