木村沙織、引退となった現役最後の試合は負傷退場

2017年3月6日 08:56

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 5日に行われたバレーボールのVプレミアリーグプレーオフ2次リーグ最終戦で、木村沙織(30)を擁する東レはNECに敗れ今季公式戦を終了した。既に今季のプレミアリーグで引退を表明していた木村だったが、試合途中で負傷退場した結果、それが最後の姿となった。

 試合は先に2セットを落としその時点で東レの敗退は決まっていた。第4セットの途中でジャンプして着地した際に両足がつって立っていられなくなり抱きかかえられながらコートを去った。これで日本の女子バレーボール界をリードしてきた木村の引退となったが、実に呆気ない幕切れであった。退場後はトレーナーからマッサージを受けながらもベンチから声援を送って鼓舞していたのが最後の雄姿となった。

 木村は2012年のロンドンオリンピック銅メダルを獲得した他、女子では最多となるオリンピック4大会出場の経歴もある。トルコリーグでのプレイ経験も2シーズンあり、リオデジャネイロオリンピックでは予選のピンチを切り抜ける支えにもなった。エースアタッカーとしてムードメーカーとしてもキープレーヤーであり続け「サオリン」の愛称で広く国民の人気もあった。これで現役は退くことにはなるが、その活躍は今後も場を変えて期待されている。

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