SpaceX、歴史的な発射台LC-39AからのFalcon 9ロケット打ち上げに成功

2017年2月21日 18:52

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 SpaceXは19日、国際宇宙ステーション(ISS)の補給ミッション(CRS-10: PDF)のため、Dragon宇宙船を搭載したFalcon 9ロケットの打ち上げを実施した(SpaceXのツイート[1][2][3]NASAのツイート動画The Vergeの記事[1][2])。

 打ち上げが行われたケネディ宇宙センター第39複合発射施設のLC-39Aは、アポロ11号やスペースシャトルの打ち上げに使われた歴史的な発射台だ。SpaceXは2014年にNASAと20年間のリース契約を結んでいるが、実際の打ち上げに使われたのは今回が初めてとなる。もともと今回の打ち上げはケープカナベラル空軍基地の発射台を使用する予定だったが、昨年9月に発生した打ち上げ前試験中の爆発事故による損傷が大きく、LC-39Aに変更されたとのこと。

 Falcon 9ロケットは東部時間19日9時39分(日本時間19日23時39分)に打ち上げられ、約10分後にDragon宇宙船を予定軌道に投入。打ち上げは成功した。Dragon宇宙船は打ち上げから約2日後にISSとドッキングする。約1か月後には地球へ帰還し、メキシコ・バハカリフォルニア沖の太平洋上に着水する予定だ。

 ロケット第1段は打ち上げから約8分後にケープカナベラル空軍基地のLanding Zone 1(LZ-1)に着陸し、回収も成功している。今回の打ち上げは東部時間18日10時1分(日本時間19日0時1分)の予定だったが、ロケット第2段の問題を確認するため13秒前になって中止となり、翌日に延期されていた。

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