新横綱・稀勢の里!ド派手な凱旋パレードから3月場所へ!

2017年2月19日 17:31

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■稀勢の里、地元牛久へ


 1月場所で優勝を果たし、第72代横綱となった稀勢の里関(30)(田子ノ浦部屋)が出身地である茨城県牛久市にその姿を現した。地元の凱旋パレードとあって約5万人ものファンが沿道を埋め尽くした。

■予想を上回ったど派手なパレード!


 1月場所の優勝時に凱旋パレードの話がでた時には、牛久市に3万人のファンが集まるのではないかと言われていたがそれを大きく上回る5万人が集まった。JR牛久駅周辺から市役所までを1時間かけ新横綱となった姿をお披露目した。

 沿道のファンからは来場所への期待を表す声が多く投げかけられた。

 さらに終着点の市役所では市民栄誉賞の贈呈式も同時に行われた。「一生懸命稽古に精進し、横綱の地位を汚さぬよう頑張る」と感謝の言葉を述べた稀勢の里関。横綱の責任感を誰よりも感じている重い一言だった。

■3月場所にかかる期待は大きい


 新横綱となった次の場所で優勝できた人物はいままでに8人しかいない相撲界。9人目となれるか注目の3月場所は3月12日(日)からエディオンアリーナ大阪で開催される。稀勢の里の先代の師匠である隆の里が成し得た15戦全勝という偉大な記録を打ち立てることができるか。稀勢の里から目が離せない3月場所になることは間違いない。

■稀勢の里への刺客


 とは言え他の力士も黙っている訳がない。稀勢の里に待ったをかけたい3横綱の逆襲は見ものだ。

 白鵬は横綱になって初めて4場所続けて優勝を逃した。ここ最近精彩を欠き「落ち目なのではないか」と言われている。そんな白鵬だが稀勢の里の昇格に奮起しない訳がない。実際稀勢の里の横綱昇進により自分の中に眠った何かが起きると予感しているくらいだ。

 日馬富士・鶴竜も不気味な存在だ。休場明けの場所で無様な姿を見せられない両横綱はなりふり構わず相撲を取ってくるだろう。

 大関陣も然りだ。豪栄道は優勝してからパッとした成績を残せていないが稀勢の里の横綱昇進により奮起することが見込まれる。その上3月場所は地元の大阪で開催される。いつも以上の力で立ち向かってくるだろう。

 照ノ富士はカド番で負けられない状態。稀勢の里と当たるのは11日目、12日目くらいだろう。もしまだ勝ち越しを決めていなければ、がむしゃらに来ることが予想される。

 関脇に落ちた琴奨菊も10勝を果たし返り大関(関脇に落ちた次の場所で10勝したら大関に戻れる)を目指す。琴奨菊は1月場所で稀勢の里に土を付けた唯一の力士。稀勢の里にとって相性の悪い力士なのでこの取り組みも見ものだ。

 何より新横綱となり懸賞も跳ね上がることが予想される。力士全員が「他の取り組みはともかく自分が稀勢の里を倒す!」という意気込みで来るだろう。

 相撲ファンの目が稀勢の里に集まる3月場所。パレードをしたことによって力をファンから与えられた稀勢の里が大暴れするのを期待したい。

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