NYの視点:今週の注目、イエレンFRB議長議会証言、米小売、インフレ指標

2017年2月13日 07:36

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記事提供元:フィスコ


*07:36JST NYの視点:今週の注目、イエレンFRB議長議会証言、米小売、インフレ指標
今週は週初にムニューチン氏の財務長官承認の採決を控える。日米首脳会談後の記者会見では、トランプ大統領が引き続き通貨切り下げを批判、公平な環境を作り上げると主張。安倍首相は通貨問題は、財務相間で綿密に協議するとしており、ムニューチン氏の財務長官承認待ちとなる。

また、米国の金利軌道を探る上では、イエレンFRB議長の半年に一度の金融政策や経済に関する議会証言に注目が集まる。そのほか、フィッシャーFRB副議長をはじめ、多くのFRB高官が講演を予定しており注目される。また、米国経済の7割を消費が占めるため注目される小売売上高の1月分も発表予定。そのほか、1月住宅着工件数で景気動向を、1月生産者物価指数(PPI)や1月消費者物価指数(CPI)でインフレ動向を探る。

イエレン議長は労働市場が引き続き改善を続けておりFRBが目標としている最大雇用に近づいたほか、インフレも2%の目標に向けて一段と近づいたとの見解を繰り返し年内も順調な利上げ軌道にあることを確認すると見る。一方で、賃金の伸びが停滞するなど、労働市場にスラックが依然存続し、緩やかで慎重な利上げペースのみが正当化されると強調する可能性が強い。また、市場で織り込まれ始めたトランプ政権による減税やインフラ拡大などの経済政策に関しては不透明感が強く見通しには組み入れない方針を再確認すると見る。イエレンFRB議長の慎重姿勢にドル高も緩やかなペースにとどまる可能性が強い。

■来週の主な注目イベント

●米国
11日:フィッシャーFRB副議長が金融政策に関して講演
13日:ムニューチン氏の財務長官承認の採決
14、15日:イエレンFRB議長議会証言、半年の金融報告を発表
14日:1月生産者物価指数(PPI):予想前月比+0.3%(12月+0.2%)、コア:前年比1.1%(12月+1.6%)ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁、カプラン米ダラス連銀総裁、ロックハート・アトランタ連銀総裁が講演
15日:1月消費者物価指数(CPI):予想前月比+0.3%(12月+0.3%)、コア:前年比+2.1%(12月+2.2%)、1月小売売上高:前月比+0.1%(12月+0.6%)、ローゼングレン米ボストン連銀総裁、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が講演
16日:1月住宅着工件数

●日本
13日:10−12月期GDP:予想+1.1%
14日、16日:黒田総裁が講演

●欧州
13日:欧州委員会は冬の経済見通しを発表
16日:ECB1月の定例理事会議事要旨を公表

●地政学的リスク
ウクライナ紛争
ガザ紛争
イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
シリア
イエメン
トルコ《SK》

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