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『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第42話「落とし前」【感想コラム】
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
1/20から名古屋で追加開催中の「ガンプラ×鉄血のオルフェンズ展」。
このイベントでは、来場者特典として特製ステッカーがプレゼントされているのですが、2月からはデザインが切り替わり、「バルバトスルプスレクスVer.」が登場しています。
42話から大活躍する新型バルバトスが早くも登場ということで、期間も13日までなので近場の人は是非足を運んでみては!?
ということで、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第42話も感想、考察、etcをやっていきたいと思います!!
■『 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 』第42話「落とし前」
ジャスレイへの復讐を誓った鉄華団。バルバトスの改修も終わり戦力を整えた彼らは、意を決してジャスレイとの直接対決に向かう。
■怒りの進撃を続ける鉄華団
鉄華団はテイワズそしてアドモス商会とこれまで後ろ盾として手を組んできた組織と手を切ってまでジャスレイへの復讐を決行する。
宇宙での攻防戦はすでに始まっており、相手のモビルスーツを次々と破壊しじょじょにジャスレイを追いつめていく鉄華団。
無言で淡々と作業をこなしているかのように戦況が進んでいく様に、鉄華団のそこしれぬ怒りのようなものが透けて見える感じが逆に怖いですね。
イオクと手を組んでいたはずのジャスレイは、なかなか到着しないイオクに焦りを見せていました。そんな中でついに改修の完了した新型バルバトスが出撃をします。
一直線に進みながらも次々と相手をぶっ倒していくバルバトス。超大型メイスに隠し腕、そしてトリッキーに相手を攻撃していくテイルブレードと、まさか尻尾ような機関までも武器になるなどその悪魔的風貌と相まってより禍々しさが増していますね。
一方的にやられていく展開を打破するために、ヒューマンデブリたちを酷使するジャスレイ。しかし阿頼耶識システムをつかったMSをつかう鉄華団に付け焼き刃のヒューマンデブリ隊は相手になりません。まさにジャスレイへの首元へ手が届くまで死角なしの鉄華団。
■やらなければ、やられる
相手側でヒューマンデブリが出撃してきたことで、元ヒューマンデブリでもあるダンテやチャドに対して少し気に掛ける様子のザック。
チャドはそれでも『立場も背景も関係ねぇ。武器を持てば誰しも対等だ。ただ潰すだけ。躊躇してたら死ぬぞ』
何度も命の危険にさらされて、戦争や戦闘の恐怖を誰よりも身を以て知っているからこその割り切った発言。地球支部編ではテロのターゲットにあって出番が少なかったり、メリビットさん件をメンバーから伝えられなくて泣いてしまったり若干ネタキャラ感に強かったチャドの渋くかっこいいシーンでした。
ラフタ、アストンとこれまで何度も悔しい思いを重ねてきた昭弘も今まで以上に奮起。そして戦況は終盤戦へと向かっていきます。
■落とし前
徐々に追い詰められ、頼みの綱のギャラルホルンからの音沙汰もなくマクマードへの連絡を試みるジャスレイ。しかし、親父もジャスレイの悪事に気づいており手を貸すはずもなく、それどころジャスレイとギャラルホルンとのパイプを潰していたのは親父だったのです。そりゃあいくら待っても来るはずがない。
もちろんテイワズとの関係を切った鉄華団とジャスレイの抗争にはなんの干渉もするはずもなく、いよいよ頼みの綱が全て絶たれたジャスレイは最期にはオルガに命乞いを始めます。
眼前に立ちはだかる三日月。
『どうすればいい?オルガ』
『潰せ』
落とし前は確かにつけた。目的も果たせたし筋も通した。でも、弔いを終えた鉄華団には虚しさだけが残りました。
■革命宣言
『我々はついに立ち上がった。革命の時が来たのだ同志達よ!』
これまでたびたび匂わせていたマクギリスの革命、それがいよいよ公に宣言されたのです。表向きの宣言は、これまでのアーブラウの内戦に関わってきたことやイオクの不正行為など「ギャラルホルン内に蔓延る腐敗を払拭し変革させるべきだ」ということ。
これまでの後ろ盾を失った鉄華団に残された道は、マクギリスの掲げる「革命」に参加する道。オルガは「火星の王になるためにこいつらと同じ場所を目指す」と語っていましたが、その道はほんとうに正しい道なのか…。
■鉄華団に待ち受ける「あの日」とは
うーーーーーん、憎きジャスレイを討った今回。鉄華団のメンバー達にも虚しさだけが残ったように、あまりスッキリする回とは言えませんでしたね。
というのも、先週、先々週とあそこまで鉄華団に自信満々に喧嘩を売ってきたジャスレイがあっけなく三下の小物(実際そうなのですが)のようにやられてしまったこと。
いくらギャラルホルンと手を組んだとは言え、タービンズを潰し、ラフタまで手にかけるという非人道的行為をしたわりには相手の力量を見誤り過ぎてないでしょうかね。
先週、先々週の話があったわりにはあまりにあっけなく終わってしまい、正直にはタービンズのメンバーが、悪い言い方をすれば『死に損』ではないかとすら感じます。
結果としてラフタの死が「鉄華団がテイワズから手を切り、マクギリスとの共闘関係だけになる」というトリガーになったわけですが、きっとその展開が今後のキーになっていくのでしょう。
仲間や世話になった人たちとの関係、地位、名誉を少しずつ積み重ねてきたものを少しずつ手放していく鉄華団に待ち受ける「あの日」とは…。
こぼれ話ですが、戦闘シーンの合間に機体の補給だけでなくパイロットたちの会話シーンや補給シーンが挟まるのは、長期的な戦闘をしているというよりリアル感がでていてすごく好きですね。
個人的にはハッシュが辟邪(おそらくラフタの形見でしょうか。)に搭乗して、初回の戦闘からは見違えるほど技術的にも精神的に成長していたのがポイントでした。最近では三日月やアトラのコマ使い的に働いてる犬ようなハッシュでしたが、しっかり『モビルスーツ乗り』になったなという感じがしたのもグッドでした。来週も楽しみです。
(あにぶ編集部/Uemt)
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