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特別展「古代ギリシャ ―時空を超えた旅―」東京・長崎で開催
特別展「古代ギリシャ ―時空を超えた旅―」が、東京で2016年6月21日(火)から9月19日(月・祝)まで、長崎で2016年10月14日(金)から12月11日(日)まで開催される。なお、神戸にも巡回予定だ。
ギリシャ国内40か所以上の国立博物館群から厳選された300件を超える古代ギリシャの貴重な作品を展示する本展。エーゲ海の美しい島々から始まる世界最古のエーゲ海文明からヘレニズム時代まで、西洋文化の源である古代ギリシャ文明の黎明から最盛期に至るその壮大な歴史の流れを総合的に紹介する。
展示空間は、ミノス文明や幾何学様式〜アルカイック時代、古代オリンピックなど、時代やメイントピックに沿って第1章から8章まで別れた構成となっており、時代の変遷を感じながら展観できる。ギリシャのマップや年表もあり、どの文化がいつ、どこで興隆し名を遺したのかが、立体的に把握しやすい環境だ。
また、今年が近代オリンピック開催から120周年にあたることから、オリンピック発祥の地・ギリシャより、古代オリンピックに関連する作品33件を集めた特別コーナーも登場。競技種目を彫像や陶器画などで紹介するとともに、当時の円盤投げ、槍投げ、走り幅跳び、レスリングなどの競技を実写の映像によって再現する。
紀元前480年〜前323年までのクラシック時代は、アテネのアクロポリスにパルテノン神殿が建設され、演劇や哲学が盛んになる時期。後の西洋美術に大きな影響を与えるような彫刻や絵画表現が生み出された時代でもある。
その後、アレクサンドロス大王がもたらしたマケドニア王国の洗練された宮廷美術は、やがて人間味溢れるヘレニズム文化へと花開き、ギリシャの美はローマへと継承されていく。たくさんの神々が人間を加護し、時には罰する文化は、多神教の世界に生きる日本人には、馴染みやすく理解しやすい儀礼や死生観なのだろう。
このような時代を背景に生まれた多くの展示品が一堂に会し、大規模にギリシャ美術を体感できる未だかつてない特別展。アテネやスパルタ、マケドニアなどギリシャ各地に花開いた文化・文明をぜひその目で確かめてみてはいかがだろう。
【概要】
特別展「古代ギリシャ ―時空を超えた旅―」
■東京会場
会期:2016年6月21日(火)~2016年9月19日(月・祝)
会場:東京国立博物館 平成館(上野公園)
住所:東京都台東区上野公園13-9
休館日:月曜日
※ただし7月18日(月・祝)、8月15日(月)、9月19日(月・祝)は開館。7月19日(火)は休館。
開館時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の土・日・祝休日は18:00まで、金曜日および7・8月の水曜日は20:00まで開館)
料金:一般1,600円(1,400円/1,300円)、大学生1,200円(1,000円/900円)、高校生900円(700円/600円)中学生以下無料
※( )内は前売り/20名以上の団体料金
※障害者手帳保持者及び介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などを提示。
東京国立博物館:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
■長崎会場
会期:2016年10月14日(金)~12月11日(日)
会場:長崎県美術館 企画展示室
住所:長崎県長崎市出島町2-1
休館日:10月24日(月)、11月14日(月)、11月28日(月)
開館時間:10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1,400円(1,200円)、大学・高校・70歳以上1,000円(900円)、小・中学生500円(400円)小学生未満無料
※( )内は前売り/15名以上の団体料金
※障害者手帳保持者及び介護者1名までは5割減額。
※前売券の販売は10月13日(木)まで。
<ワークショップ「古代ギリシャ風エコバッグづくり」>
※シルクスクリーンという版画の技法で、オリジナルバッグを作成。
※所要時間は15~20分程度。
開催日時:11月13日(日) 10:30~16:00
場所:アトリエ
対象:小学生~一般 ※小学生は保護者同伴
参加料:300円(当日受付)
■巡回予定
神戸市立博物館 2016年12月23日(金・祝)~2017年4月2日(日)
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