1年間で1万ドルを114万ドルにした男【ラリー・ウィリアムズ インタビュー(3)】~雑誌「トレードステーション入門」より

2016年10月28日 11:34

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記事提供元:フィスコ


*11:34JST 1年間で1万ドルを114万ドルにした男【ラリー・ウィリアムズ インタビュー(3)】~雑誌「トレードステーション入門」より

1987年のトレードコンテストにて、資産を1年間で114倍に増やし、世界的なカリスマトレーダーとして知られるラリー・ウィリアムズ。
米国トレードステーション証券のユーザーであるラリー氏は、トレーディングツールである「トレードステーション」の愛用者としても知られている。

トレードステーションとは、米国のTradeStation Groupが開発した高機能トレーディングツールで、米国ではその先進性、機能性において数々の最高評価を受けてきた。日本ではマネックス証券がその日本株版を開発。先ごろより提供を開始しており、日本の株式投資にも自動売買・システムトレードの時代を切り開く存在として注目を集めている。

ラリー・ウィリアムズは、いったいどのようにトレードステーションと出会い、使用してきたのだろうか。3回連載の最終回。

【ラリー・ウィリアムズ インタビュー(2)】から続く

——自動売買と裁量取引について、どのように使いわければよいでしょうか?

ラリー 私の考えでは、自分がどちらをやるタイプであるかはっきり分けた方がいいと思います。おそらく、この2つを両立するのはあまりいい方法ではないしょう。

——マーケット分析や戦略をたてるためのヒントは何ですか?

ラリー とくに大きな秘策があるわけではないですよ。ボラティリティブレイクアウト、トレンド、季節性、サイクル、ニュースなどの情報を元に相場の上げ下げを左右する市況の状態を知ることが、私のトレーディングの極意です。その多くはファンダメンタル分析で、テクニカル分析はトレード時間を短縮するために利用しています。

——自動売買にはどのようなテクニカル指標が向いていますか?

ラリー 現在はさまざまなテクニカル分析があるので、答えるのは難しいですね。私が見出した指標は、きわめてシンプルなものです。凝ったモノは使いたくないので。

——ファンダメンタル分析は自動売買に必要ですか?

ラリー 私は株取引でも商品取引でも、とりわけファンダメンタル分析を使いますが、何よりも大切なことは、それをいかに理解しているかということです。株取引をする場合は、トレーダーレポートや株式市場のPER(株価収益率)、PSR(株価売上倍率)などが与える影響に気を付けなければならないというのが、私のトレードにおける基礎的な条件です。

——プログラムはどのように選ぶべきでしょうか?

ラリー 自動売買の戦略を選ぶ際、私は平均利益を重視しながら探しています。なぜなら、トレードごとの平均利益が100ドル以下のような少額だった場合、その戦略では、取引システムの維持や取引にかかるコストをまかなえないからです。
売買プログラムの勝率は重要ですが、勝率のみを絶対視することは危険です。もし、99%の確率で取引ごとに1ドルの利益を得られたとしても、負ける時は損失が200ドルになるかもしれませんから。また、1、2回の取引による利益が大きく、結果的にトータルでは利益が出ていたというようなプログラムも好ましくありません。勝ったときの利益が大きくても、この先同じように勝つ可能性はほとんどないですからね。


ラリー・ウィリアムズ
世界的に著名なカリスマトレーダー。自身が開発した「ウィリアムズ%R」は、今やトレーダーにとって基本的な指標に。 1987年にリアルマネーコンテスト「ロビンスワールドカップ」にて、1年間で1万ドルを114万ドルにし、114倍という驚異的なリターンを記録(公式記録)し、史上最高の成績を収めた。

※本稿は実業之日本社より刊行されているムック『株式投資自動売買で儲ける システムトレード「トレードステーション入門」』からの抜粋(一部修正)です。記事の全編は、現在発売中の『株式投資自動売買で儲ける システムトレード「トレードステーション入門」』をご覧ください。《FA》

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