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ミサイル防衛拡充と稲田防相 韓国米戦略兵器か
稲田朋美防衛大臣は北朝鮮の動きに対応し、ミサイル防衛の拡充を図る考えを18日の記者会見で語った。
稲田防衛大臣は「北朝鮮は今年に入って核実験2回、弾道ミサイル22発、潜水艦からの発射や3発同時にわが国の排他的経済水域に着水させる等々、技術は明らかに向上し、総理も『新たな脅威』ということを言っている」とした。
また今回のミサイル発射場所が北西部(内陸部)だったことについても「過去に例のない地点からTELを用いた弾道ミサイルの発射を繰り返しており、任意の地点・タイミングで発射できることを示している」とし、奇襲攻撃能力を含む運用能力の向上が脅威を高めているとの認識を示した。
そのうえで稲田防衛大臣はミサイル防衛について「イージス艦による上層部での防衛とPAC-3という形だが、しっかり中期防に基づいて、弾道ミサイル防衛の拡充をし、強固なものにしていく。同時に日米の同盟関係、関係諸国との関係強化を情報の連携等も含めやっていく」とした。
また、今後の動向について「昨年2発、弾道ミサイルを発射し、今年は22発。今回失敗したとはいえ、さらなる発射をする可能性もあるので緊張感を持って注視していく」と語った。
韓国・聯合ニュースは19日、「韓国・尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官と韓民求(ハン・ミング)国防部長官が米国のケリー国務長官、カーター国防長官と19日(米東部時間)にワシントンで外務・防衛担当閣僚会議(2プラス2)を開く予定」と報じた。「北朝鮮の核とミサイルの脅威に対応するための具体的な協力策を話し合う」としている。
この中で政府筋の話として「韓国が北朝鮮の核の脅威にさらされている現状で、拡大抑止は韓米同盟の核心といえる。一つの方策として広範囲な破壊力を備えた米戦略兵器の韓国配備が取り上げられるだろうと伝えられた」とも報じた。
また「韓国与党のセヌリ党内から韓国の原子力潜水艦確保を強く求める意見が出ており、政府もこれを慎重に検討することにした。今回、米国側に打診する可能性もある」としている。(編集担当:森高龍二)
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