日米の注目経済指標:9月米コアCPIは12月利上げの後押し材料に

2016年10月15日 15:16

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記事提供元:フィスコ


*15:16JST 日米の注目経済指標:9月米コアCPIは12月利上げの後押し材料に
10月17日-21日に発表される主要経済指標については以下の通り。

■17日(月)午後10時15分発表予定
○(米)9月鉱工業生産-予想は前月比+0.2%
参考となる8月実績は前月比-0.4%で市場予想を下回った。製造業は0.4%低下、電気・ガスは1.4%低下。鉱業は1.0%上昇した。9月については製造業が多少持ち直すとみられており、全体的にはやや増加するとみられる。市場予想は妥当な水準か。

■18日(火)午後9時30分発表予定
○(米)9月消費者物価コア指数-予想は前年比+2.3%
参考となる8月実績は、前月比+0.3%、前年比では+2.3%。家賃やヘルスケアのコストが増大している。医療費の伸びが大きく、居住費、帰属家賃も上昇した。9月については医療費の伸び率がやや鈍化するとみられており、コアの物価上昇率は8月実績と同水準になる見込み。12月利上げを後押しする材料になりそうだ。

■19日(水)午前11時発表予定
○(中)7-9月期国内総生産(GDP)-予想は前年比+6.7%
参考となる4-6月期の実績は前年同期比+6.7%で市場予想をやや上回った。6月の鉱工業生産と小売売上高は順調だった。ただし、今年1-6月の固定資産投資の伸びが鈍化している。7-9月期については、消費支出は順調であるものの、過剰生産能力を削減する取り組みが行われていることや輸出が伸び悩んでいることから、成長率はやや鈍化する可能性がある。

■19日(水)午後9時30分発表予定
○(米)9月住宅着工件数-予想は117.5万戸
参考となる8月実績は114万戸で市場予想を下回った。7月に増加した反動が出たようだが、南部における着工件数が大きく減少した。9月については着工件数の先行指標となる8月の住宅建設許可件数は前月比+0.7%、115.2万戸だったことから、9月の着工件数は8月実績を上回る可能性がある。

■20日(木)午後11時発表予定
○(米)9月中古住宅販売件数-予想は535万戸
参考となる8月実績は533万戸、前月比-0.9%で市場予想を下回った。住宅在庫比率は4.6カ月、販売価格の中央値は24.02万ドル、前年比+5.1%だった。住宅価格の上昇が販売件数の減少につながっているとの見方があり、9月については8月実績とおおむね同水準の販売件数となる可能性がある。

その他の主な経済指標の発表予定は、17日(月):(米)10月NY連銀製造業景気指数、18日(火):(米)8月対米証券投資、19日(水):(米)地区連銀経済報告、20日(木):(米)10月フィラデルフィア連銀景況調査。《FA》

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