米アップル「MacBook」に中国製パネル初採用、サプライヤー候補はBOE

2016年10月14日 11:16

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記事提供元:フィスコ


*11:16JST 米アップル「MacBook」に中国製パネル初採用、サプライヤー候補はBOE
米アップルがノートパソコン「MacBook Air」に、中国製の液晶パネルが初めて採用する見通しだ。サプライヤーの候補には、京東方科技集団(BOEテクノロジー・グループ:200725/SZ)の大手企業名が挙がっている。BOEはすでにアップルの認証を取得済み。年内にも小ロットの出荷を開始する予定という。中国メディアが12日伝えた。
アップルは現在、韓国のサムスンディスプレイとLGディスプレイから「MacBook」用パネルの供給を受けている。今回、中国製パネルを採用する背景には、サムスンが液晶パネルの生産を縮小していることがあるようだ。BOE側はアップルのサプライヤーに食い込むべく、2年前から特別チームを立ち上げて準備を進めていた。
中国のパネルメーカーは近年、大量の資金を投入し、製品の品質と歩留りの引き上げに力を入れてきた。条件がきわめて厳しいとされるアップルのサプライヤーに中国メーカーが選ばれたことで、韓国、台湾、日本の各国メーカーとの差が縮まりつつあると指摘されている。
市場調査会社のディスプレイサーチによると、BOEの液晶パネル世界シェアは2015年1~9月期に12.3%という水準。2010年の1.3%から大きく拡大した。一方、LGディスプレイは28.0→22.6%に、サムスンディスプレイは23.9→17.5%に縮小している。

【亜州IR】《ZN》

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