Galaxy Note 7、交換後の端末もリコールの可能性

2016年10月9日 22:53

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記事提供元:スラド

充電中の爆発事故発生などにより各国でリコールが行われ、250万台の回収を進めるSamsungのGalaxy Note 7だが、交換後の端末についてもリコールが行われる可能性が指摘されている(BetaNewsの記事Softpediaの記事)。

米国では5日、ルイビル発ボルチモア行きサウスウエスト航空994便の出発前に乗客が手荷物として機内に持ち込んだGalaxy Note 7が発煙する事故が発生した。同便はまだゲート内にあり、乗客・乗員は全員無事脱出したが、このフライトはキャンセルとなっている。このGalaxy Note 7について米消費者製品安全委員会(CPSC)とSamsungが調査を行っているが、持ち込んだ乗客によると安全な品と交換済みだったという。そのため、CPSCの複数の元幹部が相次いで新たなリコールにつながる可能性に言及している(The Vergeの記事[1][2])。

また、4日にはケンタッキー州で、7日にはミネソタ州で交換済みGalaxy Note 7の発火事故が発生した。台湾でも7日安全な新版とされるGalaxy Note 7の発火事故が発生している。

一連の問題を受けて米大手キャリア4社では、顧客が希望すればGalaxy Note 7を別の機種に交換する方針を示している。さらにAT&TはGalaxy Note 7の販売を終了することを検討しているという。SamsungはGalaxy Note 7を廃止してこれ以上の損失を防ぐべきとの意見が出ている一方、第3四半期の営業利益はチップやディスプレイ事業の好調により昨年同四半期から360万ドル以上増加しているとのことだ(Recodeの記事Ars Technicaの記事The Vergeの記事[3][4])。 スラドのコメントを読む | ハードウェアセクション | ハードウェア | 電力 | スラッシュバック | 携帯電話

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